Record China 2023年6月20日(火) 21時0分
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米大リーグのエンゼルスに所属する大谷翔平について、台湾メディアのNOWnewsは20日、「ホームラン王争いで独走している秘密」との記事を掲載した。
大谷は19日のロイヤルズ戦に「2番DH」で先発出場すると、5回の第3打席で24号2ランホームランを放ち、チームの勝利に貢献した。大谷は現在アメリカンリーグのホームラン王争いで2位のジャッジ(ヤンキース)に5本差をつけ、首位を走っている。また、ナショナルリーグトップのアロンソ(メッツ)の22本も上回っており、両リーグ単独トップとなっている。
記事は大谷が現在、打率3割でア・リーグ8位、打点58で同1位だとし、「彼は日本出身選手として史上初めてのホームラン王になるチャンスを有しているほか、アジア人選手初となる大リーグ3冠王も狙える」と説明。「特に6月に2番を打つようになってから、成績は右肩上がりに伸びている」と指摘した。
そして、1番を打った試合は少ないため客観的なデータはないが、2番と3番の時の違いは明らかだと説明。2番の時は73打数26安打、打率3割5分6厘、ホームラン10本、打点20、出塁率4割7分3厘でOPS(出塁率と長打率を合わせた得点への貢献度)は1.295だと紹介。一方、3番の時は191打数52安打、打率2割7分2厘、ホームラン14本、打点35、出塁率3割4分3厘、OPSは.898だとした。
記事は「彼は2番を打つ方が3番を打つよりも明らかに打撃成績が良い。OPSは.950あれば一般的に強打者とされる中、1.295というのは本当に驚異的な数字だ」と称賛。「2000年代の大リーグで2番打者は体が小さい、あるいは技巧派の打者が主に担当するイメージだったが、大谷は強打で自由な2番打者の概念を確立した」と述べた。
また、ホームランがよく出ているのは感覚が良いことのほかに、6月は例年、大谷にとってコンディション的にピークであることも関係していると指摘。「今年は開幕前にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)があったため前倒しでコンディションをつくった。5月は低調だったがそこから伸びてきた。より重要なのはフィジカルが強靭で、強度の高い試合に出続けながらもけがをしていないことだ」と指摘した。
このほか、今期はここまで大谷の打撃フォームが安定しており、本人も「ボールがよく見えている」と口にしていたことに触れ、「ややオープン気味に構えることで苦手だった左投手の内角の球をホームランにできるようになった。外の球もスタンドインできることを何度も証明しており、投手を非常に苦しめている」と評した。(翻訳・編集/北田)
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