2023年6月22日、中国メディアの楚天都市報は、イタリア旅行中の中国人観光客が夜の路上に「置いてきぼり」にされたと報じた。

記事によると、中国のSNS上で19日、何人かの観光客が12日間のヨーロッパツアーに参加中、夜遅くイタリアの路上に置き去りにされたと訴えるビデオが投稿された。ビデオの撮影者は「私たちは運転手によってイタリアの路上に置き去りにされた。時間はすでに午後10時半だった」と語った。

また、トラブルの経緯について、当日朝に、あるツアー客がナビゲーションを確認し、バスの運転手が道を間違えていることを指摘するも、運転手は「この道でいいんだ」と言い張り続け、その結果ツアー一行は時間通りに観光地に到着できなくなってしまったと説明。大幅な遅延が発生したまま夜を迎え、バスを降りて観光をしていたところ、午後9時ごろに運転手が客を乗せないままバスを出発させてしまい、旅行会社が手配した別のバスがやってくるまでの約1時間半、ツアー客たちは異国の路上に「放置」されたという。

ツアーに参加したというネットユーザーによれば、トラブルにより免税店2軒や一部の観光スポットに行けなくなり、予定通り訪れた観光地でも時間が大幅に縮小されるなどの影響があったという。

記事は、このツアーを手配した中国の旅行会社の責任者が「当日、バスの会社に一時的な問題が発生したため、急きょ別の所からバスを手配したが、運転手は道に不慣れだった」と説明するとともに、夜の路上にツアー客が放置された理由について「ヨーロッパの多くの国、特にイタリアとフランスの人たちは1日の労働時間に厳しく、残業を受け入れない」と釈明したことを紹介した。（翻訳・編集/川尻）