市場に「社区食堂」オープン、高齢者の利便性高まる―上海市

東方衛視    2023年6月26日(月) 18時30分

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中国上海のテレビ局・東方衛視によると、「社区」と呼ばれる組織の高齢者向けサービスで「食事提供」が重要な位置を占める中、社区食堂を設けた市場が近隣住民の歓迎を受けている。

中国上海のテレビ局・東方衛視によると、「社区(コミュニティー)」と呼ばれる組織の高齢者向けサービスで「食事提供」が重要な位置を占める中、上海・長寧区では社区食堂を設けた市場が近隣住民の歓迎を受けている。

この市場は、改装工事を終えて先日リニューアルオープンした美天天山菜市場。付近にある3、4カ所の大型居住エリアの住民が主な利用者だ。社区とは地域住民の自治や住民サービスのための組織で、市場には改装に伴って社区食堂を含む飲食店が設置された。朝、昼、晩と1日3度の食事すべてをここで解決できる充実ぶりで、飲食店の導入は市場改装前後の最大の変化にもなった。

午前8時、市場は朝のピークを迎え、朝食をテイクアウトしたり、社区食堂で済ませてから家に帰ったりする人の姿も見られる。利用者からは「近いので便利」「日頃家で食べられない物をここで食べます」などの声が聞かれ、運営企業側は「一つは周辺の社区、ビジネスの需要、もう一つには人々の要望がありました」と紹介する。

この社区食堂では毎日40種類を超える料理が用意され、客単価は15~30元(約300~600円)前後だ。おかず類や麺類、ご飯類、スープがあり、「自分で食事を作りたくない。でも熱々の物が食べたい」という高齢者などに便利な存在となっている。

上海には現在、高齢者向けの食事サービス拠点が1600カ所余りあるが、一部ではデリバリーサービスが中心だ。多くの高齢者は家の近くに作りたての料理が食べられる社区食堂ができることを願っており、市人民大会代表の呉紅萍(ウー・ホンピン)氏は周辺にある飲食店が高齢者への食事提供サービスに加わることを希望するとした上で、こうした協力が得られれば高齢者のより幸福な生活につながるとの考えを示した。(編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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