Record China 2023年6月29日(木) 0時0分
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中国メディアの中国青年網は25日、チャットアプリ・微信(WeChat)のスタンプ1つで借金を背負うことになった男性について報じた。
報道によると、2022年12月22日、郭(グオ)さんは劉(リウ)さんに貸した金の返済を促し、劉さんの息子を保証人にするよう要求した。これに対し劉さんは同月24日に「OK」のスタンプを返信した。
その後、劉さんが期日まで借金を返済しなかったため、郭さんは23年1月6日に劉さんとその息子を相手取り、元金約15万9110元(約315万円)と利息約7900元(約15万6000円)の返済を求めて裁判所に提訴した。
裁判で劉さんは、連絡から数日置いた「OK」のスタンプの返信で息子に返済義務が生じるのはおかしいと異議を申し立てたが、江西省定南県の人民法院は「OK」のスタンプでも息子が保証人になることに同意したことになると判断し、息子の返済義務を認めたという。
記事によると、チャットアプリのスタンプが争点となる事例は近年増加傾向にあるが、スタンプが本人の意思を表すかどうかについては裁判所によって意見が割れている。広東省広州市の中級人民法院が倉庫契約をめぐるトラブルについて「スタンプだけでは法的な意味での承諾と認定することはできない」との裁定を下す一方、福建省アモイ市の中級人民法院はやり取りの文脈から「OK」スタンプが当人の同意と認定する判断を示したという。
一部の裁判所は「スタンプの表情にはさまざまな解釈が存在する場合があり、自身の態度を示す肝心な情報については可能な限り文字で表現することで誤解や争いを生まないようにしてほしい」と呼び掛けている。(翻訳・編集/北田)
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