2023年6月28日、韓国・朝鮮日報は「英国の大学評価機関QS（Quacquarelli Symonds）が発表した『2023世界大学ランキング』で、100位以内に韓国から5校がランクインした」と報じた。

今回、ランキング対象になったのは世界の国・地域の大学約5000校。100位以内に入った韓国の大学はソウル大学（41位）、KAIST（56位）、延世大学（76位）、高麗大学（79位）、浦項工科大学（POSTECH、100位）の5校で、昨年より1校少なかったものの、フランスやドイツ、日本（それぞれ4校）よりは多く、中国（5校、香港は別途集計）と同じ水準だった。

ソウル大学はアジア圏の大学の中で7番目に高い評価を受けた。アジア1位はシンガポール国立大学（全体8位）、2位は北京大学（17位）、3位は清華大学（25位）、4位は南洋理工大学（26位）と香港大学（26位）、6位は東京大学（28位）だった。

全体ではマサチューセッツ工科大学（米国）が12年連続となる1位を記録した。2位以下にはケンブリッジ大学（英国）、オックスフォード大学（英国）、ハーバード大学（米国）、スタンフォード大学（米国）が続いた。シンガポール国立大学は8位で、アジアの大学として初めてのトップ10入りを果たしたという。

QS関係者は「韓国はトップ100で（韓国より）人口と経済の規模が大きいドイツ、日本、フランスと同等の成績を収めた」とし、「学齢人口の減少という大きな危機があるが、優れた高等教育システムと韓流という韓国のブランドパワーで克服できるだろう」と予想した。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「韓国から5校も！これは祝福すべきこと」「今後もっとたくさんの大学がトップ100に入れますように」「韓国、頑張れ」など喜ぶ声が上がっている。

一方で「学費は世界1位だけどね」「自然科学と工学に強い大学の順位が高い。韓国も医学部に集中せず、自然科学と工学中心の未来産業を主導する大学に生まれ変わらないと」「勘違いしてはいけない。これは裕福な大学ランキングだ。大学の財政にゆとりがあるほど良い研究成果が出るのは当然で、結局は大学の順位も上がる。英米圏の名門大学は各界各層のリーダー層が布陣しているから後援金は莫大（ばくだい）」「重要なのはシンガポール、中国、香港、日本のトップ大学とソウル大学に大きな差があること。標準化よりもエリート化させ、韓国最高の大学という自負心でこの国の未来を導いてほしい。大学の順位＝国の順位だ」などと指摘する声も見られた。（翻訳・編集/堂本）