四川大地震の復興住宅全棟で雨漏り、「メンツ工事」主導の幹部に汚職の容疑―中国

Record China    2014年7月25日(金) 23時3分

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24日、四川大地震で被災した村に建設された住宅のすべてに雨漏りが起こっている。中央の顔色をうかがう指導者が、自らの面目と出世のための踏み台として行った「メンツ工事」だとの批判が出ている。写真は09年5月の北川チャン族自治県。

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2014年7月24日、中国紙・北京青年報によると、08年の四川大地震で被災した村に建設された住宅のすべてに雨漏りが起こっている。中央の顔色をうかがう指導者が、自らの面目と出世のための踏み台として行った「メンツ工事」だとの批判が出ている。

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2008年5月12日に発生した四川大地震で、四川省綿陽市北川チャン族自治県の猫児石村は壊滅的な被害を被った。地震後、猫児石村は恒久的農村家屋建設モデル地の1つに指定され、羌族の女神から名前を取った「吉●(女+那)羌寨」と改名された。政府資料では、村にある71戸のうち69戸が全壊したと記録されているが、村民によると大部分は倒壊しておらず、修繕可能な状態だった。それにもかかわらず、村民が自ら新築したばかりの住宅もまとめて取り壊し、少数民族的雰囲気を持つ村として再建されることとなった。

半年も経たないうちに69棟の住宅が再建されたが、ほぼ入居と同時に雨漏りが起こり始めた。村民たちは指導者のメンツのために行った工事のためだとみている。ある村民は「新築の家よりも地震前の古い家の方が良かった。村中の家で雨漏りしている。地震直後に住んだ簡易テントでもこんなことはなかった」と怒りをあらわにした。

村は復興住宅の目玉として、温家宝(ウェン・ジアバオ)首相(当時)をはじめ、政府要人が多数訪れた。当時の譚力(タン・リー)綿陽市書記は、復興プロジェクトでの「成果」を評価され、2009年に海南省の常任委員・宣伝部長に昇格を果たした。

だが、今年7月8日、譚氏は汚職の疑いで中央規律委員会の取り調べを受けることとなった。譚氏取り調べのニュースを聞き、今も雨漏り住宅に住むことを余儀なくされている村民たちは快哉(かいさい)を叫んだという。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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