Record China 2023年7月3日(月) 14時0分
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2日、観察者網は、マレーシアの空港で中国人観光客が入国管理局職員に賄賂を要求され、マレーシアの観光相が自ら空港に出向いて仲裁に入るトラブルがあったと報じた。写真はクアラルンプール国際空港。
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2023年7月2日、中国メディアの観察者網は、マレーシアの空港で中国人観光客が入国管理局職員に賄賂を要求され、マレーシアの観光相が自ら空港に出向いて仲裁に入るトラブルがあったと報じた。
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記事は、マレーシア国営通信の報道として、同国のティオン・キン・シン観光芸術文化相が6月29日夜、クアラルンプール国際空港の制限区域に許可証を持たずに「侵入」し、入国を禁止された中国人を「釈放」しようとした疑いがあるとの情報がネットメディアを通じて拡散したと紹介。SNS上で議論が巻き起こり、首相に対し同観光相の解任を含む厳正な処分を求める声も飛び出したと伝えた。
記事によると、同観光相は6月30日に声明を発表し、広東省深セン市から入国しようとした中国人女性が、空港で言葉が通じないため意思疎通が図れず入管職員によって密室に連れて行かれたとの情報を得たため、自ら同局職員を従えて空港に入り、状況の把握と交渉にあたったと説明するとともに「入管職員は理由もなく女性の携帯電話を没収した上、15時間以上の拘束で食事をわずか1回しか提供しなかった。無礼で悪辣(あくらつ)、非人道的な振る舞いだった」と職員の態度を批判。そして、女性の携帯電話には帰りの航空券とホテル滞在の詳細な予約記録が残っており、入国管理局の規定に違反していなかったことも明らかになったという。
さらに、同観光相が自身の行動について「正規のルートに従い、申請した許可証を持って入国管理局に入った。不法侵入は一切していない」と強調し、アンソニー・ローク運輸相もこれを確認したと説明。入管職員が中国人女性に対し根拠不明な費用を支払うよう促したほか、放免の交換条件として1万8000リンギット(約56万円)を求めた疑いがあることも分かったという。
記事は、同観光相の行動と声明に対してはマレーシア国内の観光業界から支持の声が相次いでおり、マレーシア旅行代理店協会など複数の団体が7月1日に声明を発表し、新型コロナの危機を脱したばかりの観光業界に打撃を与えないよう、国のイメージを守るために立ち上がった同観光相に感謝の意を示したと紹介。また、同国入国管理局と反汚職委員会が当事者の入管職員に対する疑惑について調査する意向を示したと伝えている。(翻訳・編集/川尻)
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