映画「バービー」、ベトナムで上映禁止に=中国主張の「九段線」画像で―独メディア

Record ASEAN    2023年7月4日(火) 12時0分

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3日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ベトナム政府が米国の映画「バービー」を領土問題上の理由から上映禁止にしたと報じた。

2023年7月3日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ベトナム政府が米国の映画「バービー」を領土問題上の理由から上映禁止にしたと報じた。

記事は、ベトナム国営メディア・トゥオイチェーが3日に報じた内容として、7月21日に同国で米国と同時上映される予定だった映画「バービー」について、外国映画の審査、認可を担当する政府映画当局の責任者が「ベトナムでの上映許可を出さない。なぜなら、作品にわが国(の領有権)を侵犯する九段線の画像が含まれているからだ」とコメントしたことを伝えた。

九段線とは、中国が南シナ海のスプラトリー諸島、パラセ諸島などの領有権を主張するために地図上に用いている破線を指す。その範囲には、ベトナムが領有権を主張する大陸棚が含まれており、オランダ・ハーグの国際仲裁裁判所は16年7月に九段線を無効とする裁定を出したが、中国は裁定の受け入れを拒否している。

記事は、ベトナム政府がこれまでにも同様の理由で外国映画の上映を禁止するケースが複数発生しており、19年にはアニメーション映画「スノーベイビー」が、22年にはアドベンチャー映画「アンチャーテッド」がそれぞれ上映禁止となったほか、21年にはネットフリックスのオーストラリアドラマ「パインギャップ」がフィリピン、ベトナム両国から抗議を受けて配信停止となる騒動があったと紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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