Record China 2023年7月11日(火) 19時0分
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中国紙の中国青年報はこのほど、「『ニセ大学』はなぜ存在し続けるのか」とする記事を掲載した。写真は大学の図書館。
中国紙の中国青年報はこのほど、「『ニセ大学』はなぜ存在し続けるのか」とする記事を掲載した。
中国では今年の大学入試(高考)が6月7~10日に行われた。記事は「中国郵電大学」「中国科技管理学院」「上海経済貿易大学」などの名を挙げて「正規の大学のように見えるが、どれも実在しない『ニセ大学』。高考が終わって点数が出る時期に『ニセ大学』のリストが広く転載されるのには、だまされないよう注意を促す狙いがある」と説明。そして、「なぜこれら『大学』は年々明るみに出ているのに存在し続けることができるのか、理解している人は少ない」と述べ、存在の土壌を取り除くには学歴だけを重視する人材採用を改める必要があるとの考えを示した。
記事は、ネット上に「大学ホームページ」を開設して詐欺を働く「ニセ大学」のしぶとい生命力の背景には開設の容易さがあるとした他、「ニセ学位」に対する需要があればこうした「大学」は長く存在し続けるなどと指摘。その上で、「『ニセ大学』の存在は人材採用で学歴だけを重視する社会の動向と関係がある。『ニセ学位』が買われるのは就職に役立てるためにほかならない。雇用側の審査が緩ければごまかしてクリアできるのだ」と述べ、「中国はすでに高等教育普及化の時代に入っており、社会全体が学歴社会から能力社会に転換すべきだ。雇用側における学歴重視の動向をさらに転換し、能力に基づく人材評価システムを構築する必要がある。こうしてこそ『ニセ大学』が成長する土壌をなくせる」と論じた。(翻訳・編集/野谷)
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