Record China 2023年7月12日(水) 11時0分
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香港メディアの香港01は9日、「日本の英語名はなぜ『Nippon』ではなく『Japan』なのか、なんと香港と関係があった」と題する記事を掲載した。
記事は「なぜ日本は『Nippon』ではなく『Japan』と呼ばれているか、考えたことはないだろうか?。その背景には興味深い歴史的な経緯がある」と指摘。「13世紀にベネチアの商人マルコ・ポーロが日本を欧州に初めて紹介した著書『東方見聞録』の中で『Zipangu(ジパング)』と呼んだ」とし、「この呼称は中国語読みに由来していると考えられているが、中国語話者であれば『日本』の中国語の発音は、実際には『Zipangu』とはかなり異なっていると分かるはずだ」と述べた。
その上で、「『Japan』という呼称が生まれた背景には香港・マカオとのかかわりがあったことはぬぐえない」と主張し、「16世紀にポルトガル人が日本に鉄砲を伝えたが、当時多くのスペイン人宣教師が香港・マカオを経由して日本を訪れた」と説明。「ここまで言えば、広東語を話せる人は答えが分かるかもしれない。彼らが香港・マカオで耳にした日本の(広東語の)読みは『Yappun』だった。スペイン語では『Ya』と『Ja』の発音の区別が難しいため、『Japan』と呼ぶようになった可能性があるのだ」と論じた。
また、「日本も自らの英語名をどうすべきか戸惑いや葛藤があったようだ」とし、日本初の参加となった1912年のストックホルム五輪で入場時のプラカードを持った金栗四三(かなくり・しそう)が「日本」と漢字表記すべきだと主張し、議論の末の折衷案として同大会のみローマ字の「NIPPON」が採用されたことを紹介。このことから「日本人の中でも英語表記について意見が割れていたことがうかがえる」とした。
記事は、「『Japan』の正確な由来がどうであるかにかかわらず、この名称は国際社会で広く受け入れられ、日本でも公式に英語名として使用されている」とした上で、「この単語の背景にある歴史的、文化的な意味には深く考えさせられる。東アジア圏の各国が国境と海によって隔てられているにもかかわらず、文化と言語の面では互いに絆があることを認識させてくれると同時に、とても興味深く歴史の流れを垣間見ることができる」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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