バスケットボールのFIBA U16女子アジア選手権大会2023（ヨルダン）で中国が日本に惨敗したことをめぐり、U16中国女子チームに多額の寄付をした企業が中国バスケットボール協会に質問状を送った。中国メディアの観察者網が伝えた。

12日に行われた試合で中国は日本に44-70と大敗した。これを受け、武漢盛帆集団は中国バスケットボール協会に質問状を送付。「中国のU16女子バスケットボールはこんなにもひどいのか。原因は何なのか」「寄付したお金は主に合宿に使われたが、5カ月の合宿でこのような結果になるのか。合宿の内容が悪かったのか。それとも選手選考のミスか。選手がダメなのか。監督がダメなのか」と問いただした。

武漢盛帆集団は13日の段階でまだ協会からの回答はないとした上で、「昨年、中国女子代表がワールドカップ（W杯）で準優勝したことを受け、協会に300万元（約5700万円）を寄付した。このうち120万元（約2300万円）ほどが今大会に向けたU16女子チームの合宿などに使われた」と説明。「しかしこのパフォーマンスには大いに落胆させられた。われわれが予想していた覇気が見られなかったので質問した」とした。

昨年、中国女子代表が28年ぶりにW杯で準優勝を果たしたことから、中国リーグ（WCBA）の武漢盛帆女子のスポンサーである武漢盛帆集団が湖北指航体育発展基金会と共同で300万元あまりを寄付していた。

中国のネットユーザーからは「支持する。これは何らかの説明が必要」「寄付したこの企業は責任感がある。バスケットボール協会は必ずコメントを出すべき」「試合に勝ち負けは付き物だがこの点差はひどい。質問を支持する」との声が上がる一方で、「120万元程度でわがもの顔か？協会がいちスポンサーの指図を受ける必要はない」「こういう（結果に文句を言う）企業は（中国が圧倒的に強い）卓球か飛び込みへの寄付しか向いていない」との声も出ている。（翻訳・編集/北田）