中国人はなぜタイに行かなくなった?9割近くのユーザーが選んだ理由は…

Record ASEAN    2023年7月15日(土) 9時0分

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タイを訪れる中国人観光客の数が伸び悩んでいる理由が、中国のネット上で話題になっている。写真はバンコク。

タイを訪れる中国人観光客の数が伸び悩んでいる理由が、中国のネット上で話題になっている。

中国メディアの一財網は13日、タイの上半期の外国人観光客のデータが公開され、中国人は延べ140万人余りで予想よりも少なかったと説明。今年1月、タイのアヌティン・チャーンウィラクン副首相兼保健相が「今年は700万~1000万の中国人観光客がタイを訪れるだろう」と語っていたことに言及し「楽観的だった」と伝えた。

その上で、「当初はタイによる中国人客への歓迎ぶりが好感を持たれていたが、その後マイナスの話題が続々と出てきた。費用の高さや臓器売買(※中国のブロガーが行方不明になったことでうわさが広まった。その後無事だったことが判明)、ビザ取得の困難さなど、どれもSNS上で話題になった」と紹介。一方で専門家は「経済回復の遅れから旅行意欲が弱まったことが原因」と分析しているという。

中国のポータルサイト・新浪の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントは13日、「なぜみんなはタイ旅行に行きたくなくなったのか」とのネットアンケートを実施。投稿から半日ほどでおよそ32万件の回答があった。

回答は選択式で、27万近くの圧倒的な票を集めた理由は「治安が心配だから」だった。背景には上述の人身売買・臓器売買のうわさが広まったことに加え、今年2月に中国人観光客が現地旅行会社の担当者から刃物で切り付けられる事件が大きな関心を集めたほか、5月には中国人観光客が強盗に遭う事件も起きていることがあるとみられる。

以下、「旅行費用がますます高くなっているから」(3万7000票余り)、「他の観光地に取って代わられたから」(1万3000票余り)、「ビザ取得が以前に比べて難しいから」(5700票余り)と続いた。

中国のネットユーザーからは「死体になりたくない」「旅行はしたいけど死にたくない」「臓器を取られたくない」「命が大事」「目が覚めたら天国だったりして」といった声が殺到しているものの、中には「行きたくない?私はプーケットから帰ってきたばかり。(海南省)三亜市よりずっと気持ちよかったよ」「タイから帰ってきたばかりだけど安全面には全く問題なかった。唯一の不満といえば(食べ物がおいしくて)太ったこと」との声も。

また、「(海外旅行に行けないのは)貧乏だからじゃないの?」「ほとんどの人は金がないからだと思う」との声や、「治安も大事だけど、(現地の)友好度も大事」「タイは暑くて蚊も多いから嫌」「タイはわれわれの国宝(パンダ)を死なせた」「ミャンマーの方がいい」「中国国内も旅行し切れていないのにわざわざ海外へ?」「国(中国)が国内で消費させたいのさ」などの声も寄せられている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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