2023年7月17日、韓国・ハンギョレ新聞は、大雨の影響で地下道に大量の水が流れ込み車両が取り残され死傷者を出す事故が発生したことと関連し、「事故の数時間前に洪水警報や待避要請が出ていたにもかかわらず、自治体が措置を取らなかった」と報じた。

記事によると、韓国・忠清北（チュンチョンブク）道清州（チョンジュ）市・五松（オソン）で15日朝、地下道が水没し、バスを含む車両15台が取り残された。16日午後11時現在、9人の死亡が確認されている。

この事故が発生する4時間前、錦江（クムガン）洪水統制所が洪水警報を発令していた上に、2時間前には電話で待避要請も行っていたにもかかわらず、地方自治体は何の措置も取らなかったという。

また記事は「水が道路に押し寄せている状況でも、道路管理事業所は監視カメラの映像をただ見ていただけだった」とし、「十分に防ぐことができた事故」「人災だ」と指摘している。

韓国では全国で9日から大雨が続き、16日午後11時の時点で死者36人、行方不明者9人、負傷者34人となっている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「亡くなった方のご冥福をお祈りします。これは人災だ」「大統領が無能だから公務員も給料だけもらって仕事をしない」「大統領や自治体の首長は何のために選ぶのか。国民の安全と暮らしを守るためだろうに」「責任がどこにあるのかをはっきりさせるべき。また梨泰院（イテウォン）雑踏事故のように誰も責任を負わないなら、どうしようもない本当の無能、無知、無責任政府だ」「自治体のトップが責任を取るべきだ」など、政府批判の声が殺到している。（翻訳・編集/麻江）