中国初の水素エネルギー地下鉄施工作業車が18日、湖北省襄陽市でラインオフした。従来のガソリン作業車と比べると、同車はそのライフサイクル全体で炭素排出量を累計で225トン削減できる。科技日報が伝えた。

同水素エネルギー作業車は水素燃料電池とリチウム電池のハイブリッドシステムにより牽引動力を提供し、設計速度は80km/h、30分の水素充填で32時間連続運行できる。運行中に給電線を架設する必要がなく、排ガスも騒音も出さず、地下鉄、トンネル、鉱山などの作業分野で広く応用できる。

中国都市鉄道交通協会の丁樹奎（ディン・シュウクイ）副会長は、「水素エネルギーはゼロエミッション、ゼロ汚染、高エネルギー密度などの優位性があり、応用の見通しが最も良いクリーンエネルギーの一つとされている。全国の地下鉄営業キロはすでに1万kmに達しており、建設中は6000km以上。地下鉄施工、保守車両の新エネルギー車の普及が加速しており、市場の将来性が明るい。中国初の水素エネルギー地下鉄作業車のラインオフは、業界のグリーンイノベーションの推進に対して積極的な意義がある」と述べた。

同車は中鉄武漢電気化局と西南交通大学の科学技術成果実用化企業である四川栄創新エネルギー公司が共同開発したものだ。一方、襄陽は全国新エネルギー車産業集積エリア、湖北先行エリア新エネルギー・新材料産業の最先端の場として、湖北省初の水素燃料電池モデル生産ラインプロジェクトと100億級水素エネルギープロジェクトの建設の優位性を持ち、水素エネルギー作業車の規模化発展に十分な条件を提供できる。（提供/人民網日本語版・編集/YF）