梅雨明け後、連日猛暑に見舞われている上海。気温も40度近くまで上がり、体感温度は場所によっては40度を超えるといわれ、日中に外を歩く人の姿もまばらだ。

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そんな中、上海を代表する観光地の豫園を囲む豫園商城で、夏季限定の「豫園・夏日遊園会」イベントが8月27日まで開催されている。

豫園商城の中心広場や九曲橋では、スイカやカエルのランタンが華やかに飾られ、見ているだけで涼しげな気分になる。

中心広場には屋台も立ち並び、扇子やうちわといった夏の必需品の雑貨が販売され、見物客が足を止めて楽しむ姿も多く見られた。

九曲橋ではレモンやイチゴ、ブドウなどのフルーツが盛られたスイカ、つぶらな瞳が特徴のかわいいカエル、スイカがモチーフの扇風機などのランタンが飾られ、周囲の建物のライトアップと合わせて幻想的な雰囲気を作り出し、多くの見物客を魅了している。

日中より少し気温が下がる夕暮れ時から市民や観光客でにぎわい、だんだん暗くなってライトアップが美しく映える頃には九曲橋に多くの人が詰め掛け、大混雑となっている。

豫園商城ではここ数年、このようなシーズンイベントが開催されているが、テーマに「国潮」や「国風」といった若い世代に人気の要素を取り込むなどして好評を得ている。

暑い季節には無性にアイスが食べたくなるが、豫園商城でも最近、中国の各観光地で話題の「文創（文化創意）アイス」が販売されており、映え写真を撮影する若者に人気だ。これまでも「月老（婚姻を司る神）」や今年の干支のウサギの文創アイスが販売されていたが、今回は豫園アイスも登場した。

上海では当分猛暑が続くとみられるが、涼を感じられるイベントの開催で、多くの市民や観光客が訪れることが予想される。（提供/フライメディア）