EVはこれまでの自動車よりも発火しやすいのか―独メディア

Record China    2023年7月28日(金) 15時0分

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27日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、大型貨物船の火災事故が電気自動車(EV)の火災リスクに対する憂慮を再燃させたと報じた。資料写真。

2023年7月27日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、大型貨物船の火災事故が電気自動車(EV)の火災リスクに対する憂慮を再燃させたと報じた。

記事は、大型貨物船「フリーマントルハイウェイ」が日本時間26日朝にオランダのアーメラント島沖の北海で火災を起こし、1人が死亡、数人が負傷したと伝えた。

そして、貨物船はドイツからエジプトに向かう途中でEV25台を含む3783台を積載し、火災の原因が電気自動車ではないかと推測されていると紹介。この事故によりEVの危険性に対する疑念が再燃したとする一方、「調査した結果、そうではないことが判明した」と指摘している。

その上で、ドイツの自動車認証機関DEKRAの事故研究者マルクス・エーゲルハーフ氏や、バーネミュンデにある安全技術・船舶安全研究所の専門家ダナ・マイズナー氏などの専門家が電気自動車が他のパワートレインよりも火災リスクが高いわけではないと繰り返し結論付けていることを紹介した。

また、EVは故障や事故が発生した場合、バッテリーからの電力供給が他のすべての部品やケーブルにおいて遮断されるよう設計されているため、事故の際に電気自動車が発火する可能性は非常に低いとし、ドイツ自動車連盟(ADAC)もEVが衝突テストの成績において従来の自動車を上回ることさえあるとの認識を示していると伝えた。

記事は、保険会社のアリアンツが「EVは一旦発火すると、内部火災や熱連鎖反応による高温で再点火する可能性があり、非常に危険。このような火災を消火するには、長時間にわたって大量の水を使用する必要があるが、コスト上の理由から、多くの船舶はそのような備えを持っていない」と指摘したことを紹介。ADACが「火災の激しさは自動車のパワートレインの種類によるのではなく、主に自動車に使用されている素材、特にプラスチックに依存する」としたことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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