日本から母親に送金したところ、母親と連絡が取れなくなったという女性の訴えが中国のネット上で話題になっている。

中国メディアの中国新聞週刊によると、一人で日本で生活しているという女性は今月26日にSNSに投稿した動画の中で経緯を説明した。女性によると、先日母親から家族の命が危いから急ぎ金が要ると言われた。詳しいことは聞かせてもらえず、仕方なく自分で苦労して働いて貯めた金や国内に残してきた金、知り合いに借りた金など合わせて10万元（約194万円）を送ったところ母親と連絡が取れなくなった。

女性は、何か大変なことが起きてしまったのではないかと焦って方々に連絡。すでに母親とは離婚していた父親に尋ねるも「分からない」との答えだった。帰国も考えた中、比較的近くに住んでいる叔父に様子を見に行ってほしいと頼んだところ、家族は無事だったことが分かった。「何もないなら良かった」と胸をなで下ろしたのもつかの間、母親に送った金が兄の家を買うための頭金に使われていたことが分かったという。

女性によると、母親は自分が出した10万元と女性が送った10万元の合わせて20万元を頭金に充てていた。今も母親や兄から返事がない状態が続いているため、動画をネット上にアップしようと思い立ったとのこと。父親は何も知らなかったといい、事情が判明してから改めて話したところ「お前は家の中で一番物分かりが良い子で、親に面倒をかけたことがない。母さんと兄さんには彼らなりの苦しい事情があるんだろうから、今回だけは許してやってくれ」と言われたという。

女性は「父は知らなかったようだから責めるつもりはない」とする一方、「母はこれまで自分のことを一切気にかけてこなかった」と不満を吐露した。

この投稿に中国のネットユーザーからは「男尊女卑、封建的な考え方」「こういう思想に女性は常に苦しめられてきたんだ」「どんな事情があれば娘から金をだまし取るのか」「訴えて金を取り戻せ！」「現代社会で実際にこんなことがあるとは。こういう毒親に当たったらもう距離を置くしかない」「これはもう縁を切った方がいい。そうでなければ一生悲劇だ」「10万元で関係を切れたと思えばいいよ」といったコメントが多く寄せられる中、「女性側の主張しか聞いていないからなんとも…」との声も寄せられている。（翻訳・編集/北田）

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— 中国動画 (@RC00547555) July 28, 2023