日本にはなぜまだ書店街が残っているのか―香港メディア

Record China    2023年8月5日(土) 22時0分

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30日、香港メディア・香港01に「日本にはどうして書店街が残っているのか」とする文章が掲載された。資料写真。

2023年7月30日、香港メディア・香港01に「日本にはどうして書店街が残っているのか」とする文章が掲載された。

文章は、デジタル産業が発達した現在、長い歴史を持つ書籍出版や書店は厳しい状況に置かれており、中国では個人経営やチェーン経営の書店が次々と姿を消していると紹介。集客のために多くの書店がさまざまなイベントを企画したり、書店とカフェを併設したりと頑張っているものの、読者が減少し市場が縮小する中ではどんな手段を講じても経営を続けることは難しいとした。

その上で、日本における書店の状況は中国とは異なり、デジタル化の波により確かに経営難に直面はしているものの、中国の書店業界ほど絶望的な状況には至っていないと指摘し、その最たる例が東京の神保町だと紹介。神保町には日本ひいては世界最大の書店街があり、あらゆる種類の書店が200軒以上並んでおり、東京のような狭い土地にこのような書店街が残っていること自体が簡単ではないと評している。

そして、日本の読書文化がまだまだ根強く、読書人口が多いことに加え、客の年齢層の幅広さ、日本人以外に外国人の客も多く、神保町の書店に本や情報を探しに行く外国人学者が後を絶たないこともが神保町の存在を支えていると説明。神保町書店街の評判は遠くまで広がり世界的に有名になったとし、市場空間の拡大が書店の繁栄を可能にしたと解説した。

さらに、日本の自治体は書店を水道や電気、ガスと同じように公共インフラの一部と考えているとも紹介。新型コロナの大流行で日本政府が緊急事態宣言に合わせて各サービス業の休業ルールを設けた際にも書店を「社会生活の維持に必要な施設」と位置づけ、感染症対策をしっかり施すことを前提に通常営業を認めたと伝え、「都市という公共政策という視点から書店のあり方をどう定義するかという議論も大いに行う価値がある」と評した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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