訪中の仏経済・財務相「中国経済とのデカップリングは幻想」―仏メディア

Record China    2023年7月31日(月) 15時0分

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仏RFIによると、一部の西側諸国がフランスの中国依存に疑問を呈する中、フランスのルメール経済・財務相は30日、訪問先の中国・北京で、「中国経済とのデカップリング(切り離し)は幻想だ」と語った。

仏RFIの中国語版サイトによると、一部の西側諸国がフランスの中国依存に疑問を呈する中、フランスのルメール経済・財務相は30日、訪問先の中国・北京で、「中国経済とのデカップリング(切り離し)は幻想だ」と語った。

ルメール氏はフランス大使館で記者団に、「われわれはデカップリングという考えに全面的に反対だ。デカップリングは幻想だ。米国、欧州、中国の経済間にいかなる種類のデカップリングが生じる可能性もない」と語った。

西側諸国ではここ数カ月、過度の中国依存を減らす「デリスキング(リスク回避)」が「デカップリング」に代わる言葉となっているが、ルメール氏は、デリスキングの概念は「中国がリスクという意味ではない」と付け加えた。

ルメール氏は「デリスキングは、われわれがより独立したいということを意味する。コロナ危機の時に気づいたように、われわれはいくつかの非常に特殊なコンポーネントに過度に依存することを望んでいない」とし、マイクロチップを例に挙げた。

一部の西側諸国、特にドイツは、最大の貿易相手国であり自国の自動車産業にとって重要な市場である中国への経済的依存を減らそうとしている。

米国も対中デリスキングを主張しているが、イエレン財務長官は今月初めに北京を訪問した際、米中経済のデカップリングは「事実上不可能」だと述べた。

一方、中国は西側のデリスキングの動きを激しく非難している。李強(リー・チアン)首相は先月、この概念を「誤っている」と批判した。

ルメール氏はハイレベル経済協議のため中国を訪れており、31日には南部のテクノロジーの中心地である深センを訪れ、ビジネスリーダーらと会談する予定だ。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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