2023年8月4日、韓国メディア・アジア経済は「韓国で通り魔事件が相次ぎ市民に不安が広がる中、海外メディアは凶悪犯罪が少ない韓国でこうした事件が連続していることに懸念を示している」と伝えた。

米CNNは現地時間3日、京畿（キョンギ）道城南（ソンナム）市の書峴（ソヒョン）駅近くで20代の男が歩行者を襲撃する事件があり、14人が負傷したことを詳しく報じた。また、その数日前にもソウル市の新林（シンリム）駅近くで1人が死亡、3人が負傷する通り魔事件が発生していたことについて触れ、「凶悪犯罪の少ない韓国で、こうした事件はまれだ」と伝えている。米ニューヨーク・タイムズ紙も書峴駅の事件を報じ「刃物や車両を使った襲撃は韓国では珍しい」「今回の事件は（新林駅の事件で）大衆が安全に対する疑問を提起してから1カ月もたたずに発生しており、国民はショックを受けている」と伝えている。

インドのテレビ局「ウィオン」は「統計によると、韓国の殺人率は人口10万人当たり1．3人（2021年基準）で、非常に安全な国として知られており、こうした凶器テロ事件は極めて異例だ」と報じている。

城南市盆唐（ブンダン）区の書峴駅近くで3日午後5時59分ごろ、配達業の男が車で歩道に突っ込み、歩行者にけがをさせた。男はその後、百貨店内に移動。1、2階部分で刃物を振り回し、周辺の人を無差別に刺したという。4日午前現在、14人の負傷が把握されており、このうち2人は危険な状態だという。男は通報から6分後に駆けつけた警察官により現行犯逮捕された。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「やっぱり海外でも報じられるよね。見た目はキラキラしている韓国も、内部は腐りきって悪臭がしている」「BTSやNetflixで国の印象が良くなっても何の意味もない」「韓国は治安がいい？とんでもない」「他国に比べて人口が少ないから治安が良く見えるだけ」などの声が寄せられている。

また、「元検事総長の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領には、こういう凶悪犯罪のせいで国民が不安を抱くことがないようにしてもらいたい」「加害者が暮らしやすい国、韓国」「処罰の甘さが招いた結果だ」「犯罪者の人権を重視した結果の社会現象だ」「厳罰にすべき」といったコメントも上がっている。（翻訳・編集/麻江）