人民網日本語版 2023年8月9日(水) 16時30分
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浅水水中サブシーツリーがこのほど、海南省でラインオフした。
中海油エネルギー発展(海油発展)が独自に研究開発し、中国海洋石油集団(中国海油)初の完全に独自の知的財産権を持つ浅水水中サブシーツリーがこのほど、海南省でラインオフした。その重要技術は業界トップ水準に達している。科技日報が伝えた。
この水中サブシーツリーは世界で初めて水中設備温度・圧力センサー信号のデュアルチャネル安全伝送を実現した。一般的な水中サブシーツリーよりも構造がよりコンパクトで、より操作性が良く、40%軽量化している。
世界の同類製品と比べると、この浅水水中サブシーツリーの生産・出荷期間は10カ月以上短縮され、製造コストが40%削減される見込みだ。稼働開始後、渤海油田の採掘が制限される数億トンの原油埋蔵量の高効率開発が可能になる。
水中サブシーツリーは海洋油ガス開発の中核設備の一つで、油井のスマート「蛇口」に相当し、油ガスの採掘ペースをコントロールするとともに、生産状況のリアルタイムモニタリング・調整を行うものだ。
これまで深水油ガス開発に用いられることが多かった水中サブシーツリーは、長期的に世界のごく少数の企業しか水中サブシーツリーの設計・製造ができなかった。
渤海の海域は船舶の往来が激しく、漁業が発達しており、油ガス田開発の調整が困難だ。渤海湾では現在、通航の影響により開発の制限を受ける油田は数十カ所、油井は数百井に上っている。毎年数百万トンの原油が生産できず、採掘が制限され活用が困難な原油埋蔵量が数億トンに達する。これは渤海油田の埋蔵量・生産量拡大の厳しい試練となっている。
そのため中国海油は採掘が制限されるエリアの油ガス田開発を、ジャケット式プラットフォームから水中生産モデルへの切り替えを革新的に打ち出した。これは浅水水中サブシーツリーとその関連サービス能力が、渤海の数億トンの採掘が制限される原油埋蔵量を活用する鍵になることを意味する。
水中サブシーツリーはシステマティックな製品で、材料工学、熱処理製法、水中防腐技術、海洋生物対策など複数の専門分野の協働、1200以上の部品の設計、加工、組立、テスト作業に関わっている。
プロジェクトチームはこの難題を解決するため、製品の研究開発初期に「浅水水中サブシーツリーフルセットシステムの海底における20年間の正常稼働」という基準に基づき、水中サブシーツリーの金属材料、溶接・肉盛溶接、表面塗装、防腐処理、非破壊検査などの数十件の品質管理基準を制定した。中国の数十社のブランド企業を統合し、良質で制御可能な部品サプライチェーンを形成している。
海油発展のサブチーフエンジニアで、浅水水中サブシーツリープロジェクトマネージャーの陳建兵(チェン・ジエンビン)氏は、「比較対照により、当社が開発した浅水水中サブシーツリーは一般的な製品と比べ40%軽量化しており、コスト、生産期間、性能安定性などの面における優位性がより際立っており、今後の浅水水中サブシーツリーの産業化、規模化応用の実現に向けてしっかりした基礎を固めた」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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