エスカレートする韓国の殺人予告にある背景―中国メディア

Record Korea    2023年8月11日(金) 16時0分

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10日、新民晩報は、ソウルでの通り魔事件発生後の韓国で相次いでいるネット上での殺人予告の書き込みがさらにエスカレートしていると報じた。写真はソウルの警察。

2023年8月10日、新民晩報は、ソウルでの通り魔事件発生後の韓国で相次いでいるネット上での殺人予告の書き込みがさらにエスカレートしていると報じた。

記事は、韓国の警察当局と国会事務所が8日、ソウル市の複数の公務員が「9日午後3時34分までに野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表を殺害しなければ、図書館にに仕掛けた時限爆弾が爆発する」という爆破予告メールを受け取ったと発表したことを紹介。警察によると、脅迫メールは日本のメールアカウントから発信され、電話番号やファクス番号などの情報も記載されていたとした。

一方で、李代表は9日も公の場での活動を続けており、爆発物も見つからなかったことを伝えるとともに、韓国の警察当局が日本の警察に捜査協力を要請したと紹介。日本のメディアによると、送信元のメールアドレスは日本の法律事務所のもので、警察は何者かがアカウントを盗んだとみてさらに捜査を進めていると伝えた。

その上で、韓国では現在、ネット上での殺人予告が頻繁に出回り、「人混みの中で無差別に殺す」「ある時間、ある場所で100人を殺す」など大規模な無差別殺人を予告する内容のため国民に大きな不安が広がっており、ネット上では「護身用品」がトレンドワードになっていると紹介した。また、警察の発表によると、8日午前9時現在で殺人予告をネットに書き込んだとして67人が摘発され、そのうち20歳未満が34人おり、刑事罰が免除される14歳未満の未成年者までいたとしたほか、投稿者の大半が「冗談のつもりで」と供述する一方で、多数の人を殺傷する能力を持つ武器を所有している者もいたと伝えている。

記事は、京畿大学犯罪心理学科教授が行った無差別犯罪に関する調査では、一人暮らしが長く、社会から孤立している人ほど、些細なことで長い間抑圧されていた暴力を引き起こす傾向があることが分かったと紹介。韓国国務調整室が発表した「2022年青少年生活実態調査」によると、同国には約24万人の「孤立青年」がいると推定され、その最大の理由は就職難だと伝えるとともに、韓国中央大学の社会学教授が「孤立青年」に蓄積された負の感情を解消し、自らの苦痛を衝動的に他者への無差別犯罪に転化するのを防ぐためのメカニズムを確立するよう提唱しているとした。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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