中国が世界一の「船主国」に=保有総トン数合計で日本、ギリシャを抜く―中国メディア

Record China    2023年8月14日(月) 13時0分

拡大

中国の船主が保有する船舶の総トン数がギリシャを抜いた。2000年代には日本が世界一だったが、13年にはギリシャが日本を抜き、中国はそのギリシャを抜いた。写真は中国の代表的貿易港の一つの舟山港。

中国船東協会(中国船主協会)はこのほど、中国の船主が保有する船舶の総トン数がギリシャをわずかに抜いたと発表した。2000年代には総トンベースで日本が世界一の船主国だったが、13年にはギリシャが日本を抜いた。中国の船主が保有する船舶の総トン数は18年に日本を抜き、ギリシャに少しずつ迫っていた。中国メディアの観察者が伝えた。

中国船主協会の発表は、英国の調査会社「クラークソン・リサーチ」(以下、クラークソン)の調べによる。クラークソンによると、中国の船主が保有する船舶の総トン数は15年から目立って伸びるようになった。特にドライバルク船とコンテナ船の伸びが際立つという。

クラークソンによると、中国の船主が保有する船舶の総トン数は2億4920万トンに達した。ギリシャは2億4900万トンで、日本は1億8100万トンだ。それに続くのは韓国と米国で、いずれも約6600万トンだ。

ただし、積載量トン数ではギリシャの船主が保有する船舶の合計が最も大きい。またタンカーやLNG運搬船では、ギリシャの船主が保有する総トン数合計の方が中国の船主よりも大きい。

クラークソンズでアナリストを務めるスティーブン・ゴードン氏は、中国の船主の新造船獲得の動きは非常に活発で、現在はギリシャの船主による発注の2倍であり、中古船舶の売買も盛んに行っていると説明した。

また、19年にはアジアの船主が保有する船舶の規模が欧州の船主を上回った。世界の海運の軸足については「シフト現象」が進行しているという。ただしゴードン氏は、今後数年間で脱炭素をめぐる貿易や技術が多様化しており、新たな規制の影響も影響を受けて、状況が変化する可能性もあると指摘した。

中国の船主が保有する船舶は価格ベースで世界の15.9%に達しており、やはり世界第1位だ。ただし、中国の輸入は全世界の輸入の22%で、コンテナ輸出は全世界の33%だ。すなわち、中国の船主が保有する船舶は、中国が関わる貿易品の全てを輸送できる状態には至っていないという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携