「この子には私がいないと…」 留学中の息子に付き添い続けた中国人ママに禁固6カ月

Record ASEAN    2023年8月13日(日) 21時10分

拡大

シンガポール留学中の息子に付き添って不法滞在を7年間続けた中国人女性が、同国裁判所に禁固6カ月などの実刑判決を言い渡された。写真はシンガポールの繁華街の様子。

海外在住の華人向け情報サイトの留園は12日、シンガポール留学中の息子に付き添って不法滞在を7年間続けた中国人女性が、同国裁判所に禁固6カ月と2000シンガポールドル(約21万円)の罰金を科す実刑判決を言い渡されたと紹介する記事を掲載した。

この女性はシンガポールに長期滞在するために「訪問パス」を取得したが、最後に所持していた「訪問パス」の有効期間は2016年4月までだった。女性は「訪問パス」の期限が切れた後に、シンガポール移民局に62日間有効の「訪問許可証」を申請した。移民局はシンガポールを離れる準備をするためとして、女性の約2カ月間の滞在を認めた。

しかし女性は「訪問許可証」の期限が切れてもシンガポールを離れず、今年(2023年)8月1日に入国管理署に逮捕されるまで、7年以上もシンガポールに留まり続けた。

女性に対する裁判はオンライン方式で行われた。女性は弁護士を申請することをせず、息子の教育のためには自分が付き添う必要があったとして、軽い処分を求めた。

女性は、息子は理工学部で学んだが、学費を工面するために女性が働くしかなかったと説明した。息子は大学を卒業して就職したが、今度は新型コロナウイルス感染症が発生して、航空運賃が高騰した。女性によると、自分が中国に戻るとシンガポールに残る息子に何か悪いことが起きるのではとも思えてしまい、シンガポールを離れることができなかった。女性は自らの過ちを認める一方で、自分の行為について「後悔はしていない。その価値はあったと思う」と述べた。

裁判官は女性の言い分を認めず、禁固6カ月と2000シンガポールドル(約21万円)の罰金を科す有罪判決を言い渡した。女性は判決の言い渡し後、「私が起こした事件が、息子に悪影響をもたらさないことを願う」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携