「ドーパミン消費」が活発に、大きなポテンシャルを秘める気分消費―中国

人民網日本語版    2023年8月20日(日) 16時0分

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「彩度の高い色彩、色とりどりの装飾、豊富な組み合わせ要素」を利用した大胆で奇抜な組み合わせが、今年の夏には「ドーパミン消費」という新しい名前を与えられた。

「彩度の高い色彩、色とりどりの装飾、豊富な組み合わせ要素」を利用した大胆で奇抜な組み合わせが、今年の夏には「ドーパミン消費」という新しい名前を与えられた。数多くの消費ブランドがドーパミン消費の勢いを経営に生かし、製品または材料に鮮やかな色彩を次々と取り入れている。ドーパミンブームはファッション界から飲食業界、化粧品業界などへ広がり、ドーパミンコーディネート、ドーパミンメイク、ドーパミンコーヒー、ドーパミン茶飲料などが急速に流行している。

多くのブランドがブームに乗ってドーパミンを競う

スターバックスはドーパミンカラーの新商品「Pink Drinkピンクリフレッシャーズ」や「Dragon Drinkココナツミルク入りマンゴードランゴンフルーツリフレッシャーズ」を発売した。瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)はドーパミンアイスコーヒーの概念を打ち出し、6種類の異なる色のフルーツコールドブリューを選んで組み合わせた「ドーパミンアイスコーヒー」シリーズを打ち出した。ビタミンオレンジ色をしたオレンジ入りアイスアメリカンコーヒーもあれば、フレッシュグリーン色のシャインマスカット入りアイスラテもあり、対応色を組み合わせた新しいポスターも作成し、ドーパミンスタイルのエッセンスを伝えている。

ポップマートはSNSでドーパミンの話題を取り上げ、新商品の「ピノゼリー」ブラインドボックスを盛り上げている。スワロフスキーは2000元(約4万円)近くのドーパミンブレスレットを発売し、ドーパミンを取り入れる女性の必須アイテムになっている。唯品会をはじめとするECプラットフォームにあるドーパミン化粧品の売り上げは増加を続けている。音楽祭、発表会、ショー、ポップアップストア、マーケットなどのマーケティングイベントにもドーパミンの要素が数多くみられる。

飲食産業の面では、バーガーキングはピンク色ソースのハンバーガーとピンク色のシェイクを発売した。パン屋チェーン・好利来は北京でピンクがテーマの1号店をオープンした。外観や内装はもとより、店員の制服、紙袋やパッケージ、ショッピングトレー、限定商品などもカラーコーディネートをしてドーパミンピンク色で統一し、レシートさえピンク色にした。

気がつけば、何もかもがドーパミンカラーで染まり、ブランドがネットでの話題性をマーケティングに生かしているだけでなく、消費者に消費の世界でしばしの癒やしとみんなで楽しめるきっかけを提供している。

非常に大きなポテンシャルを秘める気分消費

業界の専門家によると、カラフルな色彩はポジティブで前向きな気持ちをかき立てるもので、ドーパミンの流行は現代の消費者が気持ちの解放、ストレスの緩和をすぐにも必要としていることを反映しているという。調査会社の天眼査がまとめた特許データを見ると、中国の感情的価値に関わる特許の出願件数はすでに3060件を超えたという。

騰訊(テンセント)が発表した「Z世代消費力白書」によると、新世代の若い消費者の消費の動機は自分らしさを表現したいという気持ちにあることが多く、消費を通じて感情を表現することがこの層の重要な特徴だという。

若者は自分らしさや独自性を表現することを渇望している。ドーパミンは今、まさにこのニーズを満たしている。同時に、豊かな色彩が消費者に写真をアップしたい、行ってみたいという気持ちをかき立てるものだ。今ではSNSプラットフォームを通じて、生活観や個人の品位を発信し、人から「いいね」をもらったり認められたりすることが可能になった。こうした社交における双方向性がドーパミン消費ブームをさらに盛んにしている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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