子どもから大人まで……高速鉄道車内で頻発する騒動に考えるべきこと―中国メディア

Record China    2023年9月2日(土) 14時0分

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28日、斉魯晩報は、中国の高速鉄道列車内で頻発するトラブルについて「憎むべきは子どもではない」とする文章を掲載した。

2023年8月28日、斉魯晩報は、中国の高速鉄道列車内で頻発するトラブルについて「憎むべきは子どもではない」とする文章を掲載した。

文章は、高速鉄道列車内でのトラブルが後を絶たないとし、最近では湖南省内を走る高速鉄道列車で、ある女性客が泣き叫ぶ1歳ぐらいの子どもの親に対して「父親のあんたが黙らせろ」と子どもの鳴き声より大きな声で怒鳴るトラブルが伝えられたと紹介。その様子を撮影した別の乗客によると「子どもが泣いていたのはせいぜい5分程度だった」と伝えた。

その上で、高速鉄道列車内で泣き叫ぶ子どもを疎ましく思う現象について「昨今における市民の個人意識の芽生えを反映している」としつつ、「幼い子どもは自制心が弱く、静かにしていることは難しい。高速鉄道での子どもの泣き声を前に、私たちは寛容と理解を心がけるべきだ」とたしなめた。

一方で「高速鉄道の列車内で子どもたちが3時間にわたって騒ぎ続けていたが、親は全く気にもとめなかった。うるささに耐えきれなくなったある女性客が精神疾患患者を装って、精神科医に『車内で子どもが騒いでいる、カバンの中にある』と助けを求める電話をするふりをしたところ、この親子は別の車両に映っていった」という事案も紹介。「公共の場で秩序を乱す子どもは、親がちゃんと指導すれば理解が得られる。理解が得られないのは、親が騒がしい子どもを放置していることだ」と指摘した。

さらに、高速鉄道の車内で問題行動を起こすのは子どもに限らず「公共意識が進歩していない大人も多く、座席独占、イヤホンやスピーカーからの音漏れはもちろんのこと、芸能人のファンが高速鉄道の車内でポスターを貼ったり旗を振って歌ったりするなどの行動は日常茶飯事だ」とも指摘。他人の行動による干渉や影響を受けたくないのなら自分自身の言動も慎み他人に迷惑をかけないようすべきだと論じた。

文章はこのほか、鉄道部門も法令に基づき積極的な秩序維持を図る責任を負うべきだとした上で「子どもには親の制止が必要であり、大人には制度による抑止が必要だ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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