中国の女優ソン・ズーアル（宋祖児）に巨額脱税の話題が持ち上がり、本人およびマネジメント側の対応が注目されている。

発端となったのは8月31日、ソン・ズーアルの元スタッフを名乗る人物が中国のSNS・微博（ウェイボー）において、4500万元（約9億円）の巨額脱税を指摘したことによるもの。ソン・ズーアル側が契約を分割し、さらに個人口座で報酬を受領する形によって所得税を回避し、営業税と付加税を過少申告したとしている。また、脱税目的で3つの会社を設立したと指摘し、加えて国家税務総局への通報記録のキャプチャ画像を公開している。

人気女優の脱税疑惑は31日、ウェイボーのトレンドランキングで1位に登場する注目の話題となった。なお、ソン・ズーアルの元所属事務所・天喜影視は同日、契約は22年11月に満期を迎え、それ以前の20年10月からは財務関係はソン・ズーアル側が自己管理していたため、ノータッチだったとのコメントを発表。この騒ぎとは一線を画すかのように迅速な対応を見せている。

25歳のソン・ズーアルは、09年のドラマ「宝蓮灯前伝」で人気を集め、ヤン・ミー（楊冪）やヤン・ズー（楊紫）らと並び、子役出身でその後も順調に成功している女優の1人として知られる。中国メディアによると現在、広告に起用している企業はフェンディやエスティローダー、アディダスなど有名ブランドを含め約30社を数える。また、アレン・レン（任嘉倫）と共演し、愛奇芸（iQiyi）の今年の代表作の1つとなる「無憂渡」をはじめ、来年公開予定のリウ・ユーニン（劉宇寧）と共演の「折腰」など、現在は4本のドラマ作品が配信待機中となっている。

この脱税疑惑について9月1日未明の段階で、ソン・ズーアルおよびマネジメント側は沈黙を守ったままとなっており、今後の動きが注目される。（Mathilda）