これは一体何事?過去最高の販売実績を記録した韓国の完成車業界で在庫が急増

Record Korea    2023年9月7日(木) 5時0分

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4日、韓国・マネートゥデイは「韓国の完成車業界は上半期に過去最高の販売実績を記録したが、在庫が急速に増えている」と伝えた。写真は韓国。

2023年9月4日、韓国・マネートゥデイは「韓国の完成車業界は上半期に過去最高の販売実績を記録したが、在庫が急速に増えている」と伝えた。

完成車業界によると、現代自動車(ヒョンデ)の上半期の棚卸し資産は17兆4122億ウォン(約1兆9214億円)で、前年同期より約22%増加した。製品(自動車、30%)、商品(40%)、原材料(10%)の増加幅が大きかった。起亜自動車(キア)も約15%増の10兆5239億ウォンで、製品(29%)が大幅に増加した。生産しても売れない車両が増えたことになる。準大手のKGモビリティ(旧双竜自動車)も棚卸し資産が64%増加の4163億ウォンで、製品が前年の2倍以上に増加したという。

しかし上半期は、各メーカーとも販売数が急増している。起亜自は上半期としては過去最高の157万5920台を販売。現代自も約208万台を販売し、2桁の増加幅を記録した。KGモビリティは販売数が36.5%増加した。こうした好況にもかかわらず棚卸し資産が増加した理由について、業界は「複合的なもの」だとしているという。

現代・起亜自は、「付加価値の高い車種にシフトしたことで、棚卸し資産の価値も上昇した」としている。棚卸し資産は金額基準で公告されるが、台数基準ではむしろ在庫量は減ってコロナ前の半分ほどの水準になっているという。同グループ関係者は「電気自動車(EV)やジェネシスなど高級車の割合が増えたことで評価金額が上がった」と説明し、「最大・最適供給のために最大生産を続けているのであり、在庫車両があり余っているような状況ではない」と否定している。

KGモビリティは、4~6月期からの景気低迷の深刻化で打撃を受けたといい、「昨年4月から景気低迷による在庫を抱えている」「(棚卸し資産の増加に)景気低迷の影響がなくはない」と同社関係者は話している。また、EV生産に向け生産ラインの統合工事などを進める中、ライン停止の可能性に備えて注文を受けた輸出分をあらかじめ生産しているという事情もあるという。

下半期はさらに景気低迷が深刻化するとの見通しも出ており、完成車業界は状況を注視しているという。さまざまな悪材料に備えて生産時期を前倒しにし、多少無理をしてでも在庫を備蓄するといった対応を取っていると、業界は説明している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「価格を下げれば売れるよ」「国産自動車の価格上昇率を欧州や日本と比べると、韓国だけがほぼ2倍になっている。ため息しか出ない」「正直、値段が高すぎる」「国産車不買運動でもしたいくらいだ。値段をつり上げてばかり、国民をカモだと思ってる」「エンジンはろくでもないままなのに、2年ごとに見てくれだけ変えて値段を引き上げている」「輸入車の関税を撤廃して堂々と争ってみたらいい。国産車の品質はめちゃくちゃだ」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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