中国メディアによると、上海から新疆ウイグル自治区の有名な観光地、天山天池を訪れた女性が撮影した動画がネット上で拡散し、「水怪」かと大騒ぎになっている。

「水怪」とは、ネス湖のネッシーのような首長竜や恐竜の生き残りといった未確認動物のことで、中国ではかつて、北朝鮮との国境地帯に位置する吉林省の観光地、長白山の天池に「水怪」が生息しているとの説が流布したことがある。

今回目撃情報があった天山天池は、新疆ウイグル自治区の首府、ウルムチから東へ110キロ、天山山脈の中腹、標高1900メートルにある面積4．9平方キロの湖。

女性が投稿した動画では、静かな水面が波立ち、背中を見せて泳ぐ細長い生き物がいるようにも見える。女性によると、体長は15メートルあるように感じられたという。

天山天地管理委員会は、ネット上で拡散した動画を確認した上で、投稿した女性に連絡を取り、調査を開始したが、動画は不鮮明で、専門家は「波」との認識を示した。同委員会の関係者によると、天山天地ではこれまでにもこの種の波による現象が見られたが、「水怪」生息説はないという。（翻訳・編集/柳川）