中国国営テレビ・中央電視台（CCTV）の公式サイトが7日、これまでに明らかになった芸能人の脱税方法を記した文章を公開した。

ここ最近、子役出身の女優ソン・ズーアル（宋祖児）とジャン・イーイー（蒋依依）の所得税申告漏れの話題が相次いで報じられ、芸能人の脱税について再び注目が集まっている。CCTVサイトは7日、「芸能人が納税を逃れる各種方法」のタイトルで、実例を挙げてその手法を説明した。

記事に名前が挙がったのは、18年に巨額脱税が報じられたファン・ビンビン（范冰冰）をはじめ、ここ2年余りの間に脱税の話題が世間を騒がせたジェン・シュアン（鄭爽）やダン・ルン（鄧倫）ら。ファン・ビンビンは「分散方式」で、映画の出演料3000万元（約6億円）のうち、納税申告した1000万元（約2億円）以外を税率の低い契約に分散させて、所得税や営業税など730万元（約1億5000万円）を脱税したとしている。

またジェン・シュアンは「陰陽方式」として、二重契約書を作成することでドラマの出演料1億5600万元（約31億円）のうち、1億800万元（約22億円）が未申告分となり、それを持ち株会社に増資する形で回していたと指摘。ダン・ルンは「収入性質の転換方式」で、個人所得と個人事務所の所得の税率の違いを利用した脱税としている。

この文章の中では、昨年7月に脱税が報じられたユエン・ビンイエン（袁冰妍）の名前も登場している。ユエン・ビンイエンについては最近、主演ドラマの封印解禁のうわさが流れ、国家税務局がこれまで脱税を公表していないのを理由に、復帰が近いことを論じる中国のSNS・微博（ウェイボー）のスーパートピックも注目されていた。しかし今回、CCTVの公開した文章に名前が明記されたことで、復帰の可能性は完全に消えたと見るネットユーザーが多い。（Mathilda）