Record China 2023年9月12日(火) 12時0分
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9日、新華社は、サッカーのEAFF U15(15歳以下)男子選手権で優勝した中国の監督を務めた中村雅昭氏が「中国サッカーは決して人材が不足しているわけではない」との認識を示したとする記事を掲載した。
2023年9月9日、新華社は、サッカーのEAFF U15(15歳以下)男子選手権で優勝した中国の監督を務めた中村雅昭氏が「中国サッカーは決して人材が不足しているわけではない」との認識を示したとする記事を掲載した。
記事は、中国で開催されたEAFF U15男子選手権で、U-15世代のベストメンバーが集結した中国代表が8日の決勝で日本をPK戦の末4-2で破って優勝し、子どもたちがコーチングスタッフの信頼、期待に優勝トロフィーで報いたと紹介した。
そして、中国代表の監督を引き受けた中村氏が、3カ月前に日本から中国に到着した際に、中国にも優秀なサッカー選手がたくさんいることに驚いたと明かし、「多くの日本人コーチも私も、中国サッカー界は選手層が薄いと思い込んでいたが、これは事実ではなかった」と語ったことを伝えた。
また、サッカー選手が成長するためには、多くのトレーニングを経る必要があり、中でも重要なのがハイレベルな試合を数多く経験することだと指摘した上で、中村氏も「日本サッカーが成功している大きな理由は、日本人選手が若い頃から質の高い試合に数多く出場できていることだ」とみていることを紹介する一方で、日本と比べると中国のユースサッカー界はハイレベルな試合の経験が決定的に不足している、憂慮すべき状態だと評した。
その上で、貴重な国際大会の場となった今大会において、中村氏はまずグループリーグの韓国戦で選手たちに「試合のテンポを上げ、攻守の切り替えを速くしよう」とアドバイスしたことを紹介。国内の試合では経験したことのない韓国のスピーディーな試合運びに序盤は面食らっていた選手たちが、頭を使って相手のプレッシャーへの対処法を考えるようになり徐々に適応していき、これまで全く歯が立たなかった韓国相手に1−1のドローという結果を出したとした。
そして、韓国戦の激闘を戦い抜いた選手たちには大きな自信が生まれ、決勝での日本戦のパフォーマンスも大きく向上し、攻撃的なサッカーを存分に仕掛けて最終的に勝利を手にすることができたと紹介している。
記事は、U-15中国代表が今後も成長し続け、同世代の日本や韓国の選手と競り合うためには、毎年少なくとも15~20回のハイレベルな試合をこなすを必要があるという専門家の見解を紹介。当面の解決策は、選手たちがよりレベルの高い国際大会に参加できる条件を整えると同時に、中国国内の大会についても質を高めることだとし、そのためには長期的な粘り強い努力も必要だとした。(翻訳・編集/川尻)
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