急増する中国人観光客が最大ターゲット、春秋航空日本が成田発広島・佐賀・高松路線を就航―来春にも拡大へ

Record China    2014年8月2日(土) 11時9分

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1日、成田空港を拠点とするLCC(低コスト航空会社)の春秋航空日本が広島、佐賀、高松へ就航した。写真は成田空港搭乗口で乗客を見送る、春秋航空日本の王●[偉の人偏を火偏に]会長(左)と鵜飼博社長。

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2014年8月1日、成田空港を拠点とするLCC(低コスト航空会社)の春秋航空日本が広島、佐賀、高松へ就航した。広島と佐賀は1日2往復、高松は1日1往復の運航。当初は6月に就航予定だったが、準備不足や運航体制の構築に時間がかかり、延期した上での就航となった。

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初就航便となった広島行きは、定刻の午前6時55分に成田空港を出発。春秋航空日本の王●[偉の人偏を火偏に]会長と鵜飼博社長がLCC搭乗口で乗客を笑顔で見送った。両氏は「中国などから多くの観光客を呼び込み、航空と旅行の相乗効果を期待したい」「待ちに待った就航。安全な運航と親身なサービスを通じて乗客の信頼を勝ち取りたい」と抱負を述べた。

搭乗率は8割程度。広島空港に午前8時35分に到着。同空港にLCCが乗り入れるのは初めてとあって消防車の放水アーチで迎えられて駐機スポットに。日本人の乗客が多く、家族連れは「安いのが一番のメリット。座席は大手航空会社より狭いが1時間半のフライトには十分」と満足そうだった。

春秋航空日本は中国最大のLCCである春秋航空の日本法人で、大手旅行会社JTBも出資している。機材はボーイング737-800型機(1クラス189席)が3機。最低運賃は成田−高松が5630円、成田−広島線5690円、成田−佐賀線5700円。

親会社の春秋航空は上海と茨城、佐賀、高松、関空を結ぶ4つの日本路線を展開。春秋航空日本は中国を中心とした外国人観光客を主なターゲットにしており、来年春にかけ新路線開設を計画している。日本を訪れた外国人は昨年初めて1000万人を超え、今年は1200万人以上が見込める。中国をはじめタイ、台湾、香港などアジア各地からの観光客が急増しており、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え今後も高い伸びが期待できる。

 LCCの日本市場でのシェアは数%にとどまっており、発展の余地が大きい。採算性に悩む地方空港はLCC誘致合戦を展開している。ピーチ・アビエーション、バニラエアなど国内勢も事業を広げており、春秋航空の路線拡大により競争が激化しそうだ。(取材・編集/SK)

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