台湾のエンタメ・美容サイト「BEAUTY」に22日、今年ヒットした中国ラブ史劇TOP10を紹介する記事が掲載された。

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ランキングは再生回数に基づくもので、10位は騰訊視頻（テンセントビデオ）で配信されたポン・シャオラン（彭小苒）、ディン・ユーシー（丁禹兮）の「春閨夢裡人」だ。記事は、ポン・シャオラン×ディン・ユーシーという組み合わせを「視聴者に『見たい』と思わせる陣容」と紹介。ただ、「甘いシーンは甘く、面白くてリラックスできる作品」と評する一方、「俳優の無駄遣い」「美的センスがない」とカメラワークにネットユーザーの不満の声が上がったことを伝えている。

9位は同じく騰訊視頻で配信された「花琉璃軼聞」（邦題：花令嬢の華麗なる計画）。シュー・ジェンシー（徐正溪）とモン・ズーイー（孟子義）が主演を務めた作品で、記事は「配信が始まるやすぐに大人気となった」と伝えた他、モン・ズーイーが演じた「強いのにか弱さを装うヒロイン」のギャップを評価。さらにモン・ズーイーのほぼすべての装いが高貴で美しく、スタイリストの配慮が見て取れるとも指摘した。

8位はリー・イートン（李一桐）、ビー・ウェンジュン（畢雯珺）主演の「九霄寒夜暖」。愛奇芸（iQIYI）で配信されたこの作品でリー・イートンは女性捕吏を演じており、記事はタン・ソンユン（譚松韻）とアレン・レン（任嘉倫）の「錦衣之下」（邦題：花様衛士～ロイヤル・ミッション～）と似たスタイルだと紹介。リー・イートンの演技力がヒロインへの好感を呼んだと評すると共に、「宮鎖心玉」（邦題：宮 パレス～時をかける宮女～）のリー・フイジュウ（李慧珠）監督が本作を手掛けたことを「すごい制作チームだ」と伝えている。

7位は愛奇芸で配信されたディン・ユーシー（丁禹兮）とヤン・チャオユエ（楊超越）の「七時吉祥」（邦題：七時吉祥～七世の約束～）。天界のおてんばな祥雲と麒麟族の殿下・初空仙君の間のドタバタ劇をコメディータッチで描いた作品で、昨年大ヒットした「蒼蘭訣」（邦題：蒼蘭訣～エターナル・ラブ～）と同じ制作チームが手掛けた。ただ記事は、「蒼蘭訣」と同じ制作チームとあって視聴者の期待はいっぱいに高まったものの、「蒼蘭訣」ほどの仕上がりにはならなかったと指摘している。

6位は騰訊視頻で配信された「灼灼風流」だ。ウィリアム・フォン（馮紹峰）、ジン・ティエン（景甜）が主演で、2人は身分の違いを乗り越えて結ばれていく劉衍と慕灼華を演じた。記事は「配信開始前は多くの人が主演2人の年齢を挙げて不満を示したが、ストーリーは意外にも良かった」と紹介。また、ヒロインの聡明さなどキャラクター設定を評価し、映画・ドラマの情報サイトの豆瓣（douban）では10点満点中7点の高スコアだと伝えている。

5位は今春の人気作「長月燼明」の後を継いで優酷（YOUKU）で配信された、ホウ・ミンハオ(侯明昊）とジョウ・イエ（周也）主演の「護心」。記事は「『長月燼明』ほどの人気には至らなかったが、ストーリーは思いのほか面白かった」とコメントし、主演2人の顔面偏差値の高さにも言及。ただ、同名小説を実写化したこの作品は原作者の九鷺非香が脚本を担当しており、記事は「原作者が自ら『魔改造』してしまった」とネットユーザーから不満の声が上がったことを伝えている。

4位は愛奇芸で配信されたジュー・ジンイー（鞠婧禕）とグオ・チュンチェン（郭俊辰）の「花戎」（邦題：花戎～宿命の出逢い～）。この作品で、ジュー・ジンイーは「周囲に不運をもたらす」と見なされた少女、魏枝を演じた。記事は「ジュー・ジンイーのドラマはいつも同じパターン。今回の『花戎』も全体のストーリー、スタイルは過去の作品と大体同じだ」とコメントした上で、「だが依然として一部視聴者の人気を集めている。顔面偏差値が高く、ストーリーも甘い」としている。

3位はチェン・シンシュー（陳星旭）とリー・ランディー（李蘭迪）主演の「星落凝成糖」。優酷で配信されたこの作品は、人族の双子の公主がそれぞれ、天界と魔界の皇子に嫁ぐはずが入れ替わってしまい、騒動を巻き起こすというコメディータッチの物語。チェン・シンシューは1人で4役、五つの性格を演じ分けた。記事はストーリーの面白さに加え、いずれも子役出身の主演2人の演技力にも高評価を寄せている。

2位は愛奇芸で配信されたワン・ホーディー（王鶴棣）とチェン・ユーチー（陳鈺琪）主演の「浮図縁」（邦題：浮図縁～秘めた思い～）。人気同名小説を実写化したこの作品は、復讐（ふくしゅう）目的で宮廷に入り、有力宦官に上り詰めた肖鐸（ワン・ホーディー）と、殉葬を強いられた先皇帝の妃・歩音楼（チェン・ユーチー）が権力闘争の中で徐々に恋に落ちていくラブストーリーだ。記事は「小説の最大の見どころは、肖鐸と歩音楼の『互いに好きなのに言い出せない』というタブー感。だが、ドラマ版ではタブー感が和らいでいる」と指摘している。

1位は愛奇芸で配信されたバイ・ジンティン（白敬亭）とソン・イー（宋軼）主演の「長風渡」（邦題：長風渡～運命の糸～）。記事は「主演2人の交際報道で、配信開始前から高い関心が寄せられていた」とし、配信後の成績も非常に目覚ましいと紹介。同名小説を実写化したこの作品は布商の娘、柳玉茹が、ひょんなことから地元で有名な富豪のどら息子、顧九斯に嫁ぎ、最初は反目し合いながらも少しずつ愛を育んでゆくストーリーで、記事は「『先に結婚、後から愛』という要素の他、国家の大義、権謀、主人公の成長が盛り込まれている」としている。（翻訳・編集/野谷）