Record China 2023年9月25日(月) 16時0分
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中国の大学生が上海ディズニーランドを訴える出来事が起きた。
中国の大学生が上海ディズニーランドを訴える出来事が起きた。中国メディアの現代快報が22日付で伝えた。
蘇州大学で法律を専攻する男子学生の王(ワン)さんは昨年12月16日、友人ら数人と上海ディズニーランドを訪れた。アトラクションに乗った後、キャストから「皆さんを撮影した写真があります。プリントしたものを購入することができます」と案内を受けたため確認すると、自分たちがアトラクションに乗る様子が写真に収められていた。また、スクリーンにはほかの大勢の客の写真も表示されていた。
王さんは「これは私のプライバシーを暴露するものであると同時に、撮影に際して私の許可を得ていない。その上、118元(約2400円)という価格で販売までされている」とし、肖像権やプライバシー権の侵害だと主張。キャストに説明を求めたところ、入園した時点で撮影を許可という条項に同意したことになっていると言われた。王さんは「入園時にもチケット購入時にも知らなかった」と主張した。
王さんは自分の写真が外部に流出する可能性があるとして購入。帰宅後に改めてディズニーの公式ウェブサイトを確認し、「当方(ディズニーランド)は園内で撮影や録音を行う可能性があり、入園した時点でこれに同意したものとする」との条文を発見したが、それでも訴える価値があると判断して裁判所に提訴することを決めた。
ネットユーザーからは「自分も同じような状況に遭遇したがあまり気にしていなかった」との声や、「彼に勝訴してほしい」「横暴な規定でこっそり権利侵害されることには断固拒否」との声が多く寄せられた。一方で、「『最強の法務部』を持つと言われるディズニーだけに勝算は薄い」との見方もあった。
王さんはディズニー側に「王さんらの写真を削除し、謝罪すること」「写真の代金の返還」「本訴訟費用の負担」の3点を求めている。本格的な審理は10月末~11月ごろに行われるという。
記事は、法律に詳しい専門家の話として「ディズニー側は来園者に対し、合理的な方法で写真の撮影と販売に関する条項への注意を促し、説明を行わなければならない。ディズニー側が説明義務を履行しなかったことで入園者が当該条項に気付かなかった、あるいは理解していなかった場合は、入園者はその無効を主張できる」「入園時に写真の撮影と販売に同意するという条項は、実質的に入園者に肖像権の譲り渡しを強制するものであり、入園者の権利を不当に制限する可能性がある」などと伝えている。(翻訳・編集/北田)
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