日本人はなぜブルース・リーに感謝しているのか―華字メディア

Record China    2023年9月30日(土) 19時0分

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華字メディアの日本華僑報網は26日、「日本人はなぜこれほどブルース・リーに感謝しているのか」との記事を掲載した。写真は広州にあるブルース・リーの旧居。

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華字メディアの日本華僑報網は26日、「日本人はなぜこれほどブルース・リーに感謝しているのか」との記事を掲載した。

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記事は、「今年は武術映画のビッグスターだったブルース・リーの没後50年に当たる。半世紀の間、多くの中国人はさまざまな方法で彼を懐かしんできたが、隣国の日本さえもこのスターに心からの懐古と感謝を送っている」とした。

その上で、日本の忍者研究の第一人者である山田雄司・三重大教授が今月19日、ロンドンの日本文化発信拠点「ジャパン・ハウス」で講演した際に「彼(ブルース・リー)のおかげで世界に忍者の存在が広まった」と語ったことを紹介。この発言は「1981年に米国で公開された『燃えよNINJA』が彼のおかげでヒットしたためだ」と伝えた。

ブルース・リーの旧居

記事は同作について「中国人にはなじみが薄いかもしれないが、日本の忍者をテーマに制作されたアクション映画で、米国で『忍者』という概念に初めてカメラが向けられた作品だった」と説明。「この映画自体はブルース・リーとは関係ないのに、なぜ山田教授は彼に言及したのだろうか」とした。

そして、「時代背景を見ると、彼がもたらしたカンフーブームにより、東洋の文化は宝であり、掘り起こすべきユニークなコンテンツがたくさんあるということにハリウッドは気付いた。そして、その扉を開いたのがブルース・リーだった」と説明。「ブルース・リーによるカンフーブームの追い風に乗った同作は高い評価を受けた。中国カンフーの後に続き、忍者文化を世界に知らしめたのである」と述べた。

ブルース・リーの旧居

また、「この作品以降、忍者をテーマとした映画やアニメ作品が次第に増えていき、ブルース・リー自身もさまざまなイメージでそうした作品の中に登場した」と指摘。「クエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル』は女性版ブルース・リーだと誰もが驚き、世界的な人気漫画『NARUTO-ナルト-』に登場するロック・リーはその見た目から打撃を放つときの『アタ、アタ』という声まで、まさに二次元のブルース・リーだ。『北斗の拳』のケンシロウもブルース・リー風を醸し出すことで世界で人気を集めた」とした。

記事は、「ブルース・リーの『水の哲学』や『空杯の理念』はとっくにカンフーという範疇を超越し、東アジア文化独特の奥ゆかしさ、柔軟さ、積み重ねを体現するものとなっている。中国文化もそうであるし、日本文化もそうだ」とし、「このような武術の大家、映画人、哲学者を一身に集めたような東アジア文化の伝達者である彼は、中日両国で長く深く追慕され続けるに違いない」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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