韓国メディアが怒った。9月29日に行われた第19回アジア競技大会（杭州アジア大会）の女子バスケットボールのグループステージ韓国・北朝鮮戦で、会場の中国人が北朝鮮に大声援を送ったからだ。「会場の雰囲気からすれば、韓国は悪党のように見えた」と評する記事も発表された。

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韓国紙「スポーツ・ソウル」紙は、「中国の観衆は全員、北朝鮮を応援した」と、強い不満を示して会場の雰囲気を非難した。

試合結果は韓国が北朝鮮を81−62で破り、2連勝を達成した。韓国メディアは「（会場の）五輪センターの体育館には最大で2万人の観客を収容できる。この日は偶然にも、南北が対戦した後に中国の試合が行われる予定だったので、多くの中国の観客が韓国と北韓（北朝鮮）の対戦をまず観戦した。肉眼で見たところ観客数は1万5000人で、北朝鮮代表チームの関係者や応援団も何人かいた」と説明した。

韓国メディアはさらに、「韓国が乗り越えねばならない障害が一つあった」「問題は中国人観衆だった。一方的に北朝鮮を応援した」などと紹介した。第1クオーターは北朝鮮が優勢で、「会場の雰囲気はヒートアップした。まるで中国チームの試合を見ているようだった。北朝鮮がゴールやインターセプトを決めるたびに歓声が上がった。逆に韓国がゴールを決めた時は静まり返った」という。

第2クオーターに韓国が実力を発揮して逆転に成功すると会場は静まり返った。試合が進行して韓国が点差を広げると、会場は静まり返った。ただし北朝鮮が時おりゴールを決めると、会場では大きな歓声と拍手が沸き起こったという。

韓国メディアは、「アジア大会の観衆が『韓国の健児』に友好的でないと批判したことはこれまでにもあった。しかし、たいていの場合には中韓が対決した試合だった。ホームの観衆が自国選手を声援を送るのは当然だ。しかし今回は事情が違った」と論じ、「中国人は韓国と北朝鮮の試合の場合、第三者として中立であるべきだ」「韓国人は、中国人ファンが北朝鮮を熱狂的に応援することを受け入れられない」などと主張した。

韓国メディアは、試合を制したのは韓国チームだったことで、「中国と北朝鮮からすれば、悪党の最終勝利を阻止できなかったことになる」と皮肉った。（翻訳・編集/如月隼人）