Record China 2023年10月5日(木) 8時0分
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シンガポール華字メディアの聯合早報は2日、中国について「景気が悪く、失業率が記録を更新する中、若者は宝くじに夢を見ている」とする記事を掲載した。
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記事はまず、中国財政部の9月26日付発表によると、今年1~8月の宝くじ総売上高は前年同期比51.6%増の3757億6100万元(約7兆5152億円)だったこと、中国の宝くじには福祉くじとスポーツくじがあり、売上高は福祉くじが同26.4%増の1263億2500万元(約2兆5265億円)、スポーツくじが同68.5%増の2494億3600万元(約4兆9887億円)だったことを紹介した。
続いて、中国経済をめぐっては「今年に入り、国内総生産(GDP)成長率の鈍化、若年層失業率の記録的な高さ、海外からの投資の低迷、輸出と通貨の低迷、不動産業界の危機などネガティブなニュースが絶えない。中でも経済情勢を反映する若年層(16~24歳)失業率は6月に21.3%と過去最高を記録した」とした。
記事は「宝くじ購入者の年齢層に関する統計的証拠はないが、中国メディアの報道によると、宝くじ販売店のオーナーの多くが、以前よりも店内に若者が増えたと話している」とし、中国SNSの微博(ウェイボー)で「宝くじで1億7000万元(約34億円)当たったら何に使う」というトピックが4億回近く閲覧され、1万を超えるコメントが寄せられたことを紹介した。
また、中国版インスタグラムとも呼ばれる「小紅書(レッド)」や、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の中国国内版「抖音(ドウイン)」、ウェイボーなどでは、宝くじが若者の間で「溺れる者がつかむわら」とみなされているとも伝えた。
記事によると、宝くじ業界も若者向けにシフトし、近年ではショッピングモールやスーパーマーケット、地下鉄の駅など若者が集まる場所に宝くじ売り場が大量に出現しているという。
記事は、「宝くじはほとんどすべての人にとって手頃な価格であり、宝くじを数枚購入することは、ネットで話題のミルクティー1杯よりも高価ではない可能性がある。そのため、宝くじ売り場の前を通りかかった人が1枚や2枚買っても心理的な負担は少なく、当たればもちろんうれしいが、当たらなくても楽しめる。宝くじは、一部の人々にとって、精神的な満足を得られる消費の一つであるようだ」と伝えている。(翻訳・編集/柳川)
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