中国人観光客が体験した“広島”=「隠しておいたのは、盗まれるのを恐れてのことだろうか」―中国ネット

Record China    2014年8月6日(水) 12時3分

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6日、中華網は「歴史上の今日」と題する特集を組み、1945年の同日に広島県に原爆が投下された事実やその背景を紹介している。一方で、中国のインターネット上に広島を訪れた中国人観光客がつづったブログが掲載された。写真は広島風お好み焼き。

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2014年8月6日、中華網は「歴史上の今日」と題する特集を組み、1945年の同日に広島県に原爆が投下された事実やその背景を紹介している。

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そのような中、中国のインターネット上に広島を訪れた中国人観光客がつづったブログが掲載されている。以下はその概要。

広島平和記念公園に記念碑を見に行った。入口には資料館がある。記念碑は想像したものよりもずっと小さかった。周りには絶えず花束が置かれている。記念碑は1952年8月6日に建てられ、石室には24万7787人の犠牲者の名簿が収められている。碑文には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれていた。

平和記念公園を抜けて川岸に出ると、向かい側に原爆ドームが見える。ここはもともと産業奨励館と呼ばれていたという。現在は中に入ることはできない。壁がはがれ落ち、骨組みだけが残った無残な姿を見ると、今でも犠牲者の悲痛な叫び声が聞こえてくるかのようだった。平和記念公園は観光名所でもあるが、実際に訪れると「観光」という言葉はまったくふさわしくないことがわかる。無残な建物が人々に歴史を記憶させ、今を大切にするよう訴えかける厳粛な雰囲気がそこには漂う。

広島に来たら広島風お好み焼きは欠かせない。大阪にもお好み焼きはあるが、広島県民は大阪のお好み焼きよりおいしいと主張している。これは人によって好みが分かれるだろう。広島と大阪のお好み焼きの違いは、広島風にはそばやうどんなどの麺が入っていることだ。日本人はみんな1人一つ食べていたが、私はまるまる一つ食べると食べ飽きてしまうと思う。実際、2人で分けて食べても途中で飽きてしまった。

広島から大阪へ向かう際、JRのスタンプを集めていた私は、駅員さんにスタンプはどこか尋ねた。普通は駅構内に置いてあるのだが、どこにも見当たらなかったからだ。駅員さんは事務所の机から2つのスタンプを出してくれた。隠しておいたのは、盗まれるのを恐れてのことだろうか。

スタンプは、一つは広島風お好み焼き、そしてもう一つが原爆ドームだった。原爆が広島に与えた打撃は計り知れない。そして、戦争で犠牲になるのはいつも罪のない庶民だ。第2次世界大戦の戦火が消えて久しいが、広島は絶えず平和の意義を呼びかけ続けている。(翻訳・編集/TK)

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