配信直後に削除されて話題になった中国の俳優リー・シエン（李現）主演のドラマ「人生若如初見」が、近く配信を再開するのではないかと期待されている。

中国の清末民初期を舞台にしたドラマ「人生若如初見」は、昨年7月に愛奇芸（iQiyi）で配信をスタートしたものの、わずか1時間ほどで映像が削除される事態に。サイト側ではその理由について「技術的な問題」と発表していた。

しかし、突然の動画削除についてネットでは、出演者の女優チュンシャー（春夏）が過去に、中国の「ゼロコロナ政策」による封鎖（ロックダウン）に抗議する「白紙デモ」を中国のSNS・微博（ウェイボー）で支持する投稿を行ったのが原因とする意見が浮上。また、実在の人物をモデルにした青年たちが日本の士官学校に留学する描写などが、日本文化の宣揚につながると問題視されたとも言われている。

このほど、台湾の俳優チャン・チェン（張震）とチュンシャー、リー・シエンが出演するウィン・シャ（夏永康）監督の映画「靠近我一点」が11月24日から中国で公開されることが発表された。チュンシャーの出演作が上映されることは“解禁”を意味し、これをきっかけに「人生若如初見」も配信が再開される可能性が高いと期待を集めている。

ただし、歴史的描写の問題で多くのシーンが削除されるのは必至ともみられており、かなり手が加わって当初とは似ても似つかない作品になるのを心配する声も上がっている。（Mathilda）