Record China 2023年10月27日(金) 17時0分
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犬をめぐる事件が相次いでいる中国で、日本の事情が注目を集めている。
犬をめぐる事件が相次いでいる中国で、日本の事情が注目を集めている。中国では最近、幼い子どもが犬に襲われて負傷する事件が相次いでおり、飼い主のモラルやしつけ、野良犬への対処などが問題になっている。
中国のSNS・微博(ウェイボー)で220万超のフォロワーを持つ在日中国人ブロガーは「日本はペット大国で、現在犬猫の数は15歳以下の子どもの人数よりも多い」とした上で、犬が人間に危害を加える事件は減少し続けており、1990年には1万663件だったが2019年には4274件になったと紹介。また、「日本は60年余りにわたって一度も狂犬病が発生していない」とも指摘し、日本人のペット犬との関わり方を紹介した。
まず、犬を飼う際の講習があること、犬を購入したら自治体に登録すること、狂犬病のワクチン接種を行うこと、ペットの医療保険に加入すること、昨年からマイクロチップの装着が義務化されたこと、散歩をさせる時はリードを付けなければならないこと、飼い主は一般的にふん尿の始末のための道具を持ち歩いていることなどを挙げた。
また、ペットの犬が他人にけがを負わせると最悪の場合は飼い主が刑事責任を問われること、日本の集合住宅の多くが犬や猫の飼育を禁止しており、可能なところでも敷金や礼金などが高く設定されていること、多くの犬や猫に去勢手術が施されていること、野良犬については一定期間内に引き取り手が見つからない場合は殺処分されることなどにも言及。「飼い主は犬の一生に責任を持ち、納得した上で飼わなければならない」とした。
その上で、「中国国内でも今後、ペットの数が大幅に増えることが予想されている」とし、「今回の悲しい事件(幼児が襲われる事件)はわれわれに、ペットの犬をつなぐ物理的なリードだけでなく、“制度上のリード”をしっかりとつないでおかなければならない」と論じた。
ネットユーザーからは「ありとあらゆる点が参考になるな」「日本は本当に清潔大国だ」との声や、「結局は飼い主のモラルの問題」「多くの問題は飼い主のモラルを上げることで解決できる」「言うは易しだが、やはり飼い主のモラルの向上が大事」といった声が上がった。
一方で、「中国でも飼い主に期待して呼び掛けているけど、誰も守ろうとしない」「やはり人の意識と、整った制度が重要だと思う」「中国ではほとんどの人がペットの犬にワクチンを打たないし、登録もしない。ふん尿を処理しないし、リードにつなげるという最も基本的なことも怠る。もっと犬を飼うことへのコスト(ハードル)を高くすべき」「文明的な人間だけが、文明的にペットを飼える」「飼い主のモラルに頼るだけでは限界がある。罰が必要」といった声も多く寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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