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中国が秦剛外相も李尚福国防相も解任、問題は想像以上に深刻かもしれない―香港メディア

Record China    2023年10月25日(水) 12時0分

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24日、香港メディア・香港01は、中国で今年に入って外相と国防相が突如解任されたことについて「問題は想像以上に深刻かもしれない」とする記事を掲載した。

2023年10月24日、香港メディア・香港01は、中国で今年に入って外相と国防相が突如解任されたことについて「問題は想像以上に深刻かもしれない」とする記事を掲載した。

記事は、8月29日以来公の場に姿を現していない李尚福(リー・シャンフー)氏が24日、国防相と国務委員の職を同時に解任されたと紹介。同様に長期間公の場に姿を見せず、7月25日に外相を解任された秦剛(チン・ガン)氏も国務委員の職を解かれたと伝えた。そして、今年3月の全国人民代表大会(全人代)で国務委員に昇格したばかりの2人が突如として失脚したことは、彼らの間で想像以上に深刻な問題が起きている可能性を示唆するものだと評した。

中でも李氏について記事は国務委員と国防相を一気に解任されたことに着目し、「中国政府が李氏の関する問題についてすでに結論を下したことを示すとともに、その問題の深刻さを反映している」と指摘。失脚の背景として習近平(シー・ジンピン)国家主席が7月26日に西部戦区の空軍を視察した際に「厳格な基調を堅持し、各レベルの党管理の政治的責任を厳格化し、腐敗との闘いをますます深く推し進めなければならない」と強調したほか、同日には中央軍事委員会装備発展部が「全軍装備調達入札評価専門家の不正の手がかり収集についての公告」を出し、17年10月以降の装備調達にかかる不正問題の手がかりを集め始めたことを挙げ「奇しくも李氏が中央軍事委員会装備発展部長となったのは17年9月のことだった」と伝えている。

また、秦氏が7月の外相解任、今回の国務委員解任と2回に分けて更迭されたのは、外相解任時には調査が進行中で、調査の進展で問題が明らかになるにつれ、国務委員解任に至ったとの見方を示した。そして、現在57歳の秦氏は外交畑を歩み、外交部の報道官、新聞司長、儀典秘書官を歴任したのち21年に駐米大使という重要ポストに再任され、さらに1年後には外相に就任、今年の全国人民代表大会(全人代)で国務委員に昇格して最年少の「党・国家指導者」となった矢先の解任劇だったと紹介した。

記事は、両氏とも新任の国務委員であったこと、比較的長い不在の後に突然解任されたことから、外部からは政治の透明性に対する疑念が生じていると指摘。それでも中国共産党や中国政府がこの件について沈黙を守っているという事実は、問題の複雑さと深刻さを示しているとした。そして「両氏の問題は、中国が統治システムと統治能力の近代化を推進し、権力をそのおりの中に入れるためには一層の努力が必要であること啓示している」と結んだ。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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