Record China 2023年11月1日(水) 5時0分
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30日、香港メディア・香港01は、タイが中国から潜水艦の購入を断念する代わりにフリゲート艦を購入する意向を示したと報じた。
2023年10月30日、香港メディア・香港01は、タイが中国から潜水艦の購入を断念する代わりにフリゲート艦を購入する意向を示したと報じた。
記事は、タイのスティン国防相が20日に中国製のS26T潜水艦の購入計画を中止すると発表したことを紹介。EUの対中武器輸出規制により、中国の造船業者が潜水艦用のドイツ製MTU396ディーゼルエンジンを調達できなくなったためだと伝えた。
そして、地元メディアの報道としてタイが潜水艦の代わりにフリゲート艦を購入することを決めたと伝え、価格は140億バーツ(約580億円)と潜水艦より5億バーツ(約21億円)高いもののスティン国防相が「中国とタイの戦略的協力関係や貿易関係を考慮すると、計画を完全に中止するのではなく、調整することが最善だ」と語ったことを紹介した。また、セター首相が10月に北京で中国の李強(リー・チアン)首相と会談し、フリゲート艦を購入するというタイの提案に李首相が同意したとしている。
その上で、タイメディアが一部アナリストの見解として「潜水艦からフリゲート艦へのスイッチは、中国をなだめるためのタイ政府の外交的な動きであるとともに、タイが他国とより費用対効果の高い潜水艦購入の交渉をするための時間稼ぎでもある」と報じていることを紹介した。
記事は、タイが1938年に日本から4隻の小型潜水艦を購入し、51年に退役して以降70年以上潜水艦がない状況が続いていると指摘。1995年には海軍がスウェーデンから2隻の潜水艦を購入する許可を政府に求めたものの、当時の政権が高価格を理由に認めず、2010年にも海軍がドイツから中古潜水艦6隻の購入を提案するも政府から承認されなかったとした。そして17年にプラユット政権が中国からS26T潜水艦を135億バーツで購入することを承認し2024年に引き渡される計画だったほか、19年にもさらに2隻の潜水艦を225億バーツ(約936億円)で購入することを承認したと伝えた。
バンコク・ポスト紙によると、タイでは水陸両用造船所、潜水艦造船所、潜水艦基地、修理工場、試験施設、通信システムなど、潜水艦計画に関連する多くのプロジェクトがすでに進行中であるため、フリゲート艦への転換計画は海軍にかなりのインフラ建設上の問題を引き起こす可能性があるという。(翻訳・編集/川尻)
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