Record China 2023年11月12日(日) 10時0分
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華字メディアの日本華僑報網は9日、「日本の“年上男”はなぜ人気がなくなったのか?」と題する記事を掲載した。
記事は、日本の漫画やドラマを見ていると、よく「おじさんと少女」あるいは「年上の男性上司と若い女性部下」という取り合わせをよく目にすると指摘。例として、漫画「恋は雨上がりのように」やドラマ「恋はつづくよどこまでも」を挙げ、「日本人女性は確かに自分より年上の男性を恋愛対象や結婚相手として見ることが多い。ではなぜ日本人女性は“おじさん”が好きなのか」と疑問を投げ掛けた。
その上で、年上男性の良い点として「成熟した魅力があり、人生経験が豊富なため考え方や行動が落ち着いており、あくせくしたり、もがいたり、イライラしたりしている若者よりも安心感を与えてくれる」と説明。また、一般に年齢に応じて収入や社会的地位が高くなる点にも言及し、「女性はこういう男性と結婚することで物質的な貧困を心配する必要がなくなる。専業主婦になるつもりの女性はなおさら唯一の収入源になる夫の給料は重要になる」とした。
一方で、「今は事情が変わってきている」とし、1943年には夫は妻よりも平均4.5歳年上だったものの2010年にはその差が1.7歳にまで縮まったこと、厚生労働省の「第15回出生動向基本調査」では「同世代と結婚したい」と回答した未婚女性の増加が顕著で1987年には8.9%だったのが2015年には28.4%にまで増えたことを紹介した。
そして、その背景として女性の結婚観の変化を挙げ、「かつて女性は社会的地位が高くなく、経済的に男性に頼って生きていく必要があり、男性に依存するようになっていた。そのため、結婚によって生活水準を上げることで幸せな居場所を見つけていた」とする一方、「現在では女性の社会進出が進み、経済的な地位や独立性も高まった。男性から『安心感』を得る必要はなくなり、結婚も必須ではなくなった」とした。
また、「近年は女性も結婚して家事や育児をするよりも自分の自由な時間を楽しむ傾向があり、結婚相手にも会話が弾み、相性が良い人を求めるようになった。両者の年齢差が大きすぎると、それ自体がコミュニケーションの障害になってしまうことがある」と言及。さらに、大学に進学する女性が増えた近年では、「女性は考え方のほか、学歴や収入も同レベルの相手を求める傾向が強くなった」と指摘した。
記事は、「時代の発展に伴い、日本人女性は個人の考え方とキャリアを重視するようになり、将来的な結婚にも自分なりの考えを持つようになった。結婚は選択肢の一つだが人生において必須ではなく、彼女たちにとっては働くことの方がより魅力的かもしれない」とし、今後は婚姻率自体も下がり続けるだろうと予想している。(翻訳・編集/北田)
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