北京は有害な空気を浄化したのに、なぜニューデリーではできないのか―米メディア

Record China    2023年11月21日(火) 5時0分

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中国メディアの環球時報は18日、「目に見えない殺人者:北京は有害な空気を浄化したのに、なぜニューデリーではできないのか」とする米CNNの記事を取り上げた。写真はニューデリー。

中国メディアの環球時報は18日、「目に見えない殺人者:北京は有害な空気を浄化したのに、なぜニューデリーではできないのか」とする米CNNの記事を取り上げた。

記事はまず、「インドの首都は先週、密集した濃密で刺激の強い有害なスモッグで目覚めた。小学校は閉鎖を余儀なくされ、車両の走行は制限された。専門家は、空気質指数(AQI)が非常に高いため、そこに住む人々の平均寿命を10年以上短くする可能性があると警告する。しかし、この状況は決して前例のないものではない。ニューデリーの空は毎年同じように病的な黄色に変わり、当局を汚染取り締まりに疲れさせている。毎年この時期になると、この問題に関する見出しがニュースを独占し、この国の14億人にスモッグの季節が猛威を振るって戻ってきたことを思い出させる。そして毎年、人々はなぜ何も変わらないのかと尋ねる」とした。

そして、「ニューデリーの現在の有毒な空は、約10年前に超高層ビル全体を覆って見えなくなるほどの濃いスモッグで有名だったもう一つのアジアの主要な首都、北京を彷彿とさせる」とし、「北京はそれを一掃した。そこで疑問なのだが、北京が有毒な大気を浄化できるのなら、なぜインドも浄化できないのだろうか」とした。

記事によると、「ここで呼吸することは健康に有害:大気汚染の人的コスト」の著者、ジョティ・パンデ・ラバカール氏は「これは目に見えない殺人者だ。残念ながら、インドのどの政党にもこの問題を解決しようという政治的意志は全くない」と述べている。

記事は「中国は急速な工業化と都市化により経済大国として目覚ましい台頭を遂げ、環境面で代償を支払った。中国政府は国家的な大気汚染対策に巨資を投じ、主要都市の道路を走行する車両の台数制限、環境監視と排ガスの管理の強化、大気監視ステーションの全国的なシステム構築、石炭やその他の重度汚染産業の規制など、新たな規制を導入した。それ以来、中国の大気の質は劇的に改善された。シカゴ大学エネルギー政策研究所の報告書によると、2021年の同国の汚染レベルは13年から42%減少し、報告書は汚染との闘いにおける驚異的な成功を称賛した。北京が世界で汚染が最も深刻な都市のランキングから姿を消した一方で、ニューデリーは今週再びトップの座についた」とした。

記事によると、データは中国が正しい軌道に乗っていることを示している。ニューデリーのエネルギーとクリーンエア研究センター(CREA)のスニル・ダヒヤ氏は「中国政府の厳格な措置と比較して、ニューデリーは後手後手だった」と主張した。今年11月だけでも、ニューデリーはこれまで少なくとも5日間、最も汚染された都市のリストのトップに君臨し続けた。先週末、何百万人もの人々が、ヒンドゥー教の暦での新年を祝う祭りのディワリを祝った時、多くの人々が当局の反対を顧みず、街頭に繰り出し、爆竹を鳴らしてたくさんの煙を空に上げた。その結果、ニューデリーは今週、世界で最も汚染された都市となっている。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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