Record China 2023年11月25日(土) 21時0分
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19日、中国のポータルサイト・百度に最も優れたサイケデリックアニメ10選を紹介する文章が掲載された。
2023年11月19日、中国のポータルサイト・百度(バイドゥ)に最も優れたサイケデリックアニメ10選を紹介する文章が掲載された。
文章は、「サイケデリックアニメは、多彩な視覚効果と謎の多いテーマを含んでおり、作中の独特なテーマやキャラクターは他の作品とは一線を画すこともある。いくつかのこうしたアニメのテーマは理解するのが難しい」と言及し、「コメディー作品が好きでもダーク作品が好きでも、こうしたサイケデリックなアニメは良い選択だ。これらのアニメは奇妙な面白さからダークさまで兼ね備えている」として、10選を紹介した。
1つ目は「エクセル・サーガ」。文章は「エクセルとハイアットは秘密組織アクロスの女性構成員で、アクロスは市街征服によって世界征服を目論んでいる。エクセルとハイアットの任務はしばしば災難に終わり、市街が受けた損害やその他の被害の責任を負うことになる」とし、「同作はブラックユーモアなアニメであり、超がつくほどばかばかしく狂気を帯びている。ある意味では寒いともいえるが、一方でとても熱血的だともいえる。エクセルとハイアットの任務での失敗や、ご近所さんとのやり取りなど、笑いに事欠かないアニメだ」と伝えた。
2つ目は「ボボボーボ・ボーボボ」。文章は「マルハーゲ帝国は過激な組織であり、人々の頭を丸坊主にすることで民衆を脅迫した。全ての希望がなくなったように見えた時、金髪のアフロヘアーに鋼鉄のような鼻毛を持つボーボボが対抗すべく立ち上がった。ボーボボは盟友たちとの旅を通じて、帝国の暴政と戦い、彼を助けてくれる新たな盟友たちと出会う」と紹介した上で、「鼻毛で戦うというのは斬新なスタイルでとても面白い。毎回鼻毛が主な武器となるわけではないが、鼻毛を見ると視聴者は思わず笑うか、困惑して頭を抱えるはずだ」と述べた。
3つ目は「スペース☆ダンディ」。文章は「同作はコメディーで、ダンディとその仲間たちの災難を描いている。ダンディは宇宙人ハンターで、仕事は新たな宇宙人を探し出すこと。仲間には掃除機ロボットのQTやミャウなどがおり、ダンディたちの困難ばかりの生活は見る価値がある。さらに興味深いのは、ダンディは自分が帝国のマッドサイエンティストに追い回されていると気付いていないことだ」とし、「コメディーアニメを見たいあらゆる人に、この作品はとてもおすすめだ。非常に奇妙な冒険が描かれている。同作は多くのポップカルチャー、音楽、その他アニメ作品などを引用しており、視聴者を笑わせるような作者からのメッセージもある」と紹介した。
4つ目は「serial experiments lain」。文章は「主人公の岩倉玲音は内向的な少女で、学校では誰とも打ち解けないが、亡くなった同級生・四方田千砂のメールを受け取った後、その生活は一変する。彼女にメールを送った千砂は死んだのではなく、『ワイヤード』と呼ばれる仮想世界の中で生きていると言った。玲音はネットワーク技術に精通していないが、徐々にワイヤードに興味を持ち始め、彼女の生活において現実世界と仮想空間の境界があいまいになっていく」とし、「同作は仮想世界、そしてサイコなテーマの作品として、サイバー・パンク系アニメの中心的な位置を占めている。1998年に放映され、当時インターネットはまだ新たな存在であったことから、技術の進歩により世界はどのように変わるかを視聴者に見せることとなった」と述べた。
5つ目は「モノノ怪」。文章は「薬売りと呼ばれる男の物語を描いた作品。薬売りは謎に包まれており、モノノ怪とよばれる怪物を探して封健時代の日本を放浪している。モノノ怪を見つけた際、薬売りはそのモノノ怪の正体や背景を探り、強大な力を持つ退魔の剣で倒す。これは危険でありながらも楽しみを感じさせてくれる一連の流れであり、モノノ怪についての知識、またモノノ怪が生活においてどんな様子であるかを学んでいくことになる」と説明。「同作は豊かな色彩が使われており、芸術的な独特の雰囲気も持ち合わせている。暗いストーリーと鮮やかな色彩の対比が鮮明だ。同作のビジュアルや同作が抱かせる印象は、多くのホラーアニメとは間違いなく違うはずだ。その芸術的な雰囲気や色彩が、同作を類似ジャンルのアニメの中でも頭ひとつ抜けるものにしている」と評した。
6つ目は「哀しみのベラドンナ」。文章は「同作はダーク・ファンタジー作品で、肝が小さな人には向かないだろう。美しいベラドンナは新婚の際、領主に貞操を奪われ、夫は彼女がやつれて帰ってきたのにもかかわらず寄り添うこともしなかった。やがてベラドンナの前には悪魔が現れることになり、彼女に寄り添うこととなる。まもなくして戦争が勃発し、町の有力者たちが領主と共に出征すると、ベラドンナは夫が倒れた後も不思議な能力を使い、城の物資を供給し続けたが、その力が領主の妻の嫉妬を買い、投獄されることとなる。そのような中、ベラドンナを連れ去ろうと肥大化していく黒い悪魔がやってきて、大地を疫病で蔓延させるが、ベラドンナは特別な能力を使って人々を救う」と紹介し、「同作はダークで変則的な作品だ。1973年に公開されたが、今でも芸術性のあるアニメと称されている。確かにストーリーは恐ろしいものだが、ビジュアルはとても美しく、シュールレアリスム的だ。現代のアニメと比べて同作はそこまで滑らかではないが、美術面での雰囲気が大いに異なっている。あまり高く評価されていないが秀逸なアニメであり、見る価値があるだろう」と述べた。
7つ目は「妄想代理人」。文章は「鷺月子はマロミというキャラクターの作者として飛ぶ鳥を落とす勢いのデザイナー。しかし同時に彼女は周囲の嫉妬により創作において勢いを失っていく。ある夜の帰宅途中、月子はけがを負い入院した。ある少年に突然襲撃されたのだ。後にもこの少年バットによる襲撃事件は絶え間なく続き、警察の猪狩と馬庭による捜査が始まった。そして被害者は襲撃前から大きなストレスを抱えていたことが判明した。まもなくして少年バットは逮捕され、一件落着かと思いきや、事態はますます悪い方向へと発展。襲撃事件はますます多くなり、少年バットは解決の困難な問題となっていた」とし、「同作は心理的な駆け引きやストーリーの複雑な要素が多く、何が本当で何がうそなのかを区別するのが難しい。全13話しかないが、視聴者に何かが起こりそうだと期待させてはジェットコースターのように上から下へと落とす恐怖を味わわせる」と紹介した。
8つ目は「パプリカ」。文章は「未来の世界で、現代人に増え、深刻化する精神疾患を治療するために、東京の精神医療総合研究所は、他人の夢を共有できる機械を開発した。DCミニと呼ばれる機械のおかげで夢が具現化されるようになり、患者一人一人の不安の根本を探すのが便利になっていった。ある日、3台のDCミニが盗まれ、研究員は次々と自身の夢の中に侵入されていき、深刻なダメージを負う。サイコセラピストの千葉敦子はパプリカという名で夢の中に潜り込む探偵をしており、患者の夢を追体験できる。DCミニのさらなる悪用を防ぐため、彼女は被害者の夢の中で犯人を探らなければならず、ファンタジーでスリリングな戦いが繰り広げられる」とし、「同作はサイコホラーの巨匠・今敏氏による傑作アニメ映画。今氏の他の作品と同じく、同作もまた視聴者に心理的駆け引きを多く仕掛けており、ダークなテーマと鮮やかな色彩が使われるシーンが人々を魅了している」と指摘した。
9つ目は「フリクリ」。文章は「12歳の少年・ナオ太の生活は、モータースクーターに乗り、ベースギターを振り回す女性・ハル子に衝突されたことで一変する。この出会いの後、ナオ太の額から奇妙な角が生え、ハル子は謎の理由でナオ太に付きまとうようになった。この出会いはナオ太の生活を徹底的に変え、地球の生存をかけた戦いに巻き込まれるサイケデリックなアニメの1つという地位を確固たるものにしている。もし現実離れしたコメディーを探している方がいるのであれば、同作はおすすめだ」と述べた。
最後は「四畳半神話大系」。文章は「同作のストーリーは一人称視点で進み、『私』は京都大学の3年生。バラ色の素晴らしい大学生活を夢見ており、黒髪ロングの女性と付き合えることを期待していた。しかし思うようにはいかず、恋愛は失敗する。後に主人公は後輩の明石と知り合うことになる。彼女は冷淡な性格の黒髪の少女だった。当初テニスサークルに入ったことで2年間の大学生活を無駄にしていた主人公は、もし入学した際に別のサークルに入っていれば全く別の大学生活を送れたのではないかと空想する。同作は平行世界という視点で新入生としてサークル選びからやり直した主人公が、さまざまなサークルを選び、これまでとは違う青春ストーリーを展開していく」とし、「タイムトラベルのストーリー、色彩やアニメーションという点で、見る価値がある作品だ。美術面で他の多くのアニメとは異なり、全体的な演出が同作のユニークさを際立たせている」と評した。(翻訳・編集/柳朱音)
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