観光ガイドが見た訪日中国人観光客(4/5)=事情通になった中国人、ガイドの「うまみ」は減少―華字紙

Record China    2014年8月14日(木) 21時1分

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6日、日本華字紙・中文導報は「観光ガイドが見た訪日中国人観光客の買い物熱」と題した記事を掲載した。資料写真。

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2014年8月6日、日本華字紙・中文導報は「観光ガイドが見た訪日中国人観光客の買い物熱」と題した記事を掲載した。

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香港出身の観光ガイド、陳鋭(チェン・ルイ)さんは、現場を通じて中国の変化を身を持って感じたと話す。

中国人ツアー団は、香港や台湾から中国本土へとシフトしている。訪日スタイルもスケジュールがびっしりと組まれたパッケージツアーから、家族や友人らとの個人旅行へと変わってきている。

「本音を言うと、個人旅行が解禁になる前、ガイドはキックバックでかなりの額をもうけていた」

陳さんによると、以前のツアーは日程のほとんどをバス内で過ごし、ある場所に到着すると、それこそ「鴨を追いかける」ように客をあらかじめキックバックの話を付けていた小型の免税店へと案内し、1時間後にはバスに戻るという有様だった。バスの中で、日本ではすでに流行遅れのマッサージ器具や小型家電、健康食品などを紹介することもあった。中国人から見れば「真新しく、お買い得感がある」からだ。

だがこうしたガイドの「うまみ」は個人旅行客の増加で過去のものとなった。ガイドの後について店に入ることも、ガイドの言うままに買い物をすることも少なくなった。有名ブランドにも詳しく、口から出るのは「銀座へ」「この神戸牛は味がイマイチ」など。東京・台場に案内した中国政府の職員らは「日本の服は安い。急いで買わないと」と同僚たちと話しながら、数十着をレジに並べたという。

家族や友人へのお土産も欠かせない。中国人客はスマホで撮った画像を中国へ送り、先方からの返事を待って購入するか決める。日本のショップや有名ブランドに精通し、ガイドより詳しい客もいる。ガイドの仕事は道案内と通訳、時に荷物持ち。行きたいブランド店を指定されることも多いという。

陳さんと知り合いの、有名ブランド店に勤める日本人スタッフは次のように話している。

「アクセサリーをギラギラと輝かせた中国人女性が店に入ってくると、内心では大きな財布がやってきたと思いながら、丁寧に覚えた中国語で接客したり、中国人スタッフを呼んだりする」(翻訳・編集/NY)

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