人民網日本語版 2023年12月4日(月) 14時30分
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四川省成都市ではこのほど、中国農業科学院都市農業研究所が独自に研究開発した初の自動化垂直植物工場が稼働開始した。
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垂直農業技術は現在、施設農業の上級発展段階であり、世界の先端農業技術において模索が行われている重要分野だ。四川省成都市ではこのほど、中国農業科学院都市農業研究所が独自に研究開発した初の自動化垂直植物工場が稼働開始した。中央テレビニュースが伝えた。
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自動化垂直植物工場は多層建築物内で食料を年間を通して持続的に生産する効率的な農業システムだ。このシステムは都市で食料の生産を行うことができるほか、砂漠や荒れ地でも使用できる。未来の都市などにおける現地での安定的な食料供給や耕地の拡大などの面において大きな優位性を持つ。
中国農業科学院の研究チームはいち早く植物の光の配合と光効果向上の理論・方法を確立し、植物工場の光効果が低く、エネルギー消費が高いという世界的な難題を解決した。現在建設された20段の自動化垂直植物工場は世界初となった。
この栽培段数が20段垂直植物工場では、独自に栽培した作物の新品種、垂直立体栽培システム、栄養液自動供給システム、人工シミュレーション省エネ光源、AI(人工知能)に基づくスマートコントロールシステムにより、垂直空間における食料の年間を通した安定生産を実現している。気候と地域の影響を受けず、環境の制御可能な条件下で35日でレタスを1作収穫できる。レタスのほかにも葉物野菜、果菜類、食用キノコはいずれも垂直植物工場で量産できる。
中国農業科学院都市農業研究所の李宗耕(リー・ゾングン)補助研究員は、「1年で野菜を10作以上生産でき、年間の生産量はおよそ50トン以上に上る。これは面積4ヘクタールの畑の生産量に相当し、土地の利用効率を大幅に高め、耕地資源の節約にもなる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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