南シナ海で衝突、中国とフィリピンが非難合戦―独メディア

Record ASEAN    2023年12月11日(月) 16時0分

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10日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、南シナ海で領有権を争うフィリピンと中国の船舶が再び衝突し、両国が非難合戦を繰り広げていると報じた。

2023年12月10日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、南シナ海で領有権を争うフィリピンと中国の船舶が再び衝突し、両国が非難合戦を繰り広げていると報じた。

記事は、南シナ海のセカンド・トーマス礁(中国名は仁愛礁)付近で10日、中国の海警船がフィリピン船に放水銃を浴びせた上衝突し、フィリピン人乗組員の安全が脅かされたというフィリピン当局の発表を紹介。フィリピン政府関係者の話として、当時は同国海軍の補給艦2隻と同国沿岸警備隊のフリゲート艦2隻が、同礁に駐留する同国軍に食料などの物資を届けるために浅瀬を航行しており、中国側の高圧放水銃によって補給船のエンジンやフリゲート艦のマストが損傷したと伝えた。また、フィリピン沿岸警備隊が公開したドローン映像や写真には、中国の海警船2隻が至近距離から放水銃を発射する様子が映っていたとしている。

そして、フィリピンとその同盟国である米国は今回の衝突について直ちに中国を非難したと伝え、フィリピン政府の領土問題対策本部が中国の行動について「合法的な定期的ローテーションや補給の任務に対する不当な脅迫だ。中国側は一貫してこのような違法かつ無責任な行動をとっており、平和的対話を求めるという中国の誠意は甚だ疑問だ」との声明を発表したことを紹介した。

一方で、中国海警も10日に「フィリピン船が南沙諸島の仁愛礁に隣接する海域に不法侵入したため、法に基づきフィリピン船に対して制御措置を取った。フィリピン船は度重なる厳重警告を無視し、『国際海上衝突予防規則』に違反して専門的でない危険な方法で急旋回を行った。責任は完全にフィリピン側にある」とフィリピン側を非難する声明を発表したことを伝えている。

記事は、今回のトラブルが発生した前日の9日にも南シナ海のスカボロー礁(中国名は黄岩島)で、同じような衝突事件が起きたばかりだと紹介。米国、欧州連合(EU)、日本を含む複数の駐フィリピンの外交代表が10日に、南シナ海における中国の最近の行動を非難する発言を行ったと伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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