中国製EVの台頭を阻止するのは何か―独メディア

Record China    2023年12月12日(火) 8時0分

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11日、環球時報は「ドイツにおける中国製電気自動車(EV)の台頭を阻止するのは何か」と題したドイツメディアの報道を紹介する記事を掲載した。

2023年12月11日、環球時報は「ドイツにおける中国製電気自動車(EV)の台頭を阻止するのは何か」と題したドイツメディアの報道を紹介する記事を掲載した。

記事は、独経済誌「ヴィルトシャフトヴォッヘ」の8日付文章を引用。文章は、BYDをはじめ愛馳(AIC)や名爵(MG)、吉利汽車、蔚来(NIO)など、ドイツで中国EVブランドが雨後のたけのこのように続々と出現しており、多くの専門家が衝突性能の高さやデザインの美しさ、費用対効果の高さなどから中国車は将来有望だと考えていることを伝えた。

一方で、中国ブランドにはまだ重要な弱点があるとし、仏コンサル大手・キャップジェミニのピーター・フェンテル技術・イノベーション担当バイスプレジデントが「中国メーカーは非常に強力な製品を携えて欧州に進出してきているが、製品は成功の鍵の一つに過ぎない。同じくらい重要なのは販売とサービスだ」と語り、米コンサル企業のオリバー・ワイマンの専門家も「欧州市場に新規参入する企業は、優れたサービスネットワークを確立しなければならない。それを怠れば、ブランドにダメージを与えかねない。 サービスの欠如は中国ブランドの台頭に影響を与える可能性がある」と指摘したことを紹介している。

また、独ifo経済研究所のベネディクト・マイヤー氏が「現在、欧州で足場を固めようとしている中国ブランドは20〜30ほどあり、ドイツの新車市場における中国ブランドのシェアは現在の約1%から2025年には3%に達する見込みだ。しかし、ドイツ市場に完全に参入するためには、メーカーは少なくとも100カ所の自動車修理・サービス拠点を必要とする。すべての中国の自動車メーカーが包括的なサービスネットワークを確立しているわけではない」との見方を示したことも伝えた。

文章はさらに、もう一つのリスクとして専門家が「中国の多くのブランドは資金力が脆弱(ぜいじゃく)」という点を指摘し、現在欧州市場をターゲットにしている中国ブランドの半数は姿を消すとの予測を示すとともに、あるブランドが市場から撤退した場合、理論上は法律を遵守し、既存の顧客に部品を供給し続けなければならないものの、実際にオーナーは自動車部品、特にソフトウェアのアップデートが継続的に得られるか分からないというリスクを負うことになると論じたことを紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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