Record China 2023年12月12日(火) 14時0分
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台湾メディアの三立新聞網は11日、「なぜ台湾のプロは日本のアマチュアに勝てないのか」との記事を掲載した。
10日に台北ドームで行われた第30回BFAアジア選手権決勝で、日本が台湾に1-0で勝利した。台湾メディアの三立新聞網は11日、「なぜ台湾のプロは日本のアマチュアに勝てないのか」との記事を掲載した。
社会人代表で挑んでいる日本は3回、向山基生外野手(NTT東日本)がセンター前にタイムリーヒットを放ち先制に成功した。投げては加藤三範(ENEOS)ら3投手の継投で台湾を零封し、2大会ぶり20回目の優勝を果たした。
台湾の著名なスポーツアナウンサーの田鴻魁氏は「なぜ台湾のプロ野球選手が日本の社会人選手に勝てないのかと多くの人が疑問を抱いている」とした上で、「スポーツ競技が国の栄誉のためという目的にとどまっていては普及することは難しい。なぜなら、みんなの目標はエリートを探し育成することになるから。十分な競技人口がいなければ、この競技に対する愛と応援がなければ、スポーツは永遠に目的の段階にとどまり、注目されるのは結果だけになる」と述べた。
そして、「もし心の底からスポーツが好きなら、代表チームが国際大会で成績を残せないことに悔しい思いをしながら、自分の子どもに『野球なんかしないでしっかり勉強しなさい』と言うべきではない。そして、勉強ができない子どもに野球で生計を立てさせようとするのもいけない。こうした2分化の考え方は非常に危険だ」と指摘。「プロ選手の給料に魅力を感じて野球をしていては、たとえ実力があっても必ず苦しむ。子どもの頃からチームに入る目的は、練習による進歩、挫折によるメンタルの成長を実感することであり、プレッシャーの中で力を発揮することがいかに難しいかを理解することにある」とも論じた。
田氏はまた、「次は必ず勝つ」という考え方にもリスクがあるとし、「もしずっと勝てなかったら、野球を発展させなくていいのか。どんなスポーツも発展させなくていいのか。結果だけに目を向ける段階にとどまり、心からそのスポーツを愛していなければ、最後には心身に傷を負う結果となる」と言及。「スポーツは最高の栄誉を争うものだが、楽しんだり、理解したり、応援したりするものでもある。上から下までメダルによって成否を定義するべきではなく、一人ひとりの心、各家庭から始めてこそ、台湾のスポーツ環境はより良くなるのだ」と強調した。(翻訳・編集/北田)
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